眠リノ森【異世界】 (ページ14)

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第十四話　命令の騙し合いページ14

ショーリ side

　
俺を…連れて帰ってこい？

思い出される苦痛の日々

ショーリ「…よく、あんなことしといて言えますね？

『硝子の足跡(ガラス・ステップ)』」

勢いよく地面を踏むと撒いたガラスが二人に飛んでいく

シゲ「『破壊(ディストラクション)』」

こんな攻撃無意味？

違う、俺の狙いは

イノオ「…おっと？」

短剣をイノオくんに突きつける

あと少し前に突き出したらその喉に刺さるだろう

ショーリ「…今は見逃します。

だから帰ってください」

話が通じる相手でも能力が通じる相手でもない

だからここは穏便に済ませたい

イノオ「…残念だけどさ」

だけど、現実は残酷で

イノオ「ヤブの命令に背くわけにはいかないんだよね。

『溶岩(マグマ)』」

俺は溶岩を思いっきり食らった

ショーリ「アッツ…!!」

服が燃えて消火のために地面を転がる

ショーリ「テメェ…」

イノオ「ようやく本性表した？

それがショーリの本当の性格だもんね？」

挑発に乗るな、落ち着け

俺は『無の妖精』、ショーリだ

ショーリ「『硝子(ガラス)』」