眠リノ森【異世界】 (ページ13)

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第十三話　鎌のピアノ線ページ13

ヒカル side

　

糸が切れると俺の手のひらを貫いていた糸が簡単に抜けた

ヒカル「ユーヤ…」

鎌を軽々と構えたユーヤ

ユーヤ「…俺の森で何してるの？」

ラウール「俺の森…？

ここは『眠リノ森』でしょ、【呪い】にかけられた『無の妖精』が集う」

すると『眠リノ森』の木々がザワザワと揺らぎ始めた

ユーヤ「…もう、15年も『無の妖精』でいるんだ。

俺の森、という表現もいいだろ」

見たことの無い冷たい目

メメ「『影の孤独(シャドー・ロンリネス)』」

するとメメが影の中に消えた

ヒカル「嘘だろ…」

能力としては影

どうやって見分けたら…と焦っていると

ユーヤ「『水の舞(ウォーター・ダンス)』」

ユーヤが鎌の持ち手を地面に当てた

するとまるで水面もない水面が一面に広がったかのように見えて、また一定の場所から息の泡が見えた

ユーヤ「『水の鎌(ウォーター・スイクル)』」

ユーヤは迷いもなくそこに鎌を突き刺した

ラウール「メメ!!」

メメ「くっ…」

メメは影から出てきたところで弓を防御の代わりとした

…俺が入れる隙がない

ラウール「見てる暇、ないよ!!

『糸の線(ドレッド・ライン)』」