眠リノ森【異世界】 (ページ1)

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第一話　ヒカルの逃走ページ1

ヒカル side

　

【呪い】をかけられた妖精は「眠リノ森」に送られる

そんなの嘘だと思っていた

木陰に隠れながら怪我をした右腕を押さえる

ヒカル「頼む…止まってくれ」

この血さえ止まってくれたらとにかく遠くに逃げられるのに

ヒカル「無理矢理止めるか…」

追っ手から逃げるには多少なりとも無理をしなくては

俺は持っていたタバコに火をつけて押さえつける

痛みが倍増して体全体に伝えられるけど我慢だ…

ヒカル「…よし」

どうして俺に【呪い】がかけられたのか、分からない

念の為と思いタバコを咥えると

ショータ「『血液(ブレッド)』」

地面に落ちていた俺の血液が矢の形となって俺に向かってきた

ヒカル「ショータ!?」

ショータ「ヒカル、リョースケ様の命だ。

お前を殺す」

殺される…その前にと咥えていたタバコを取ると

アキト「おいおい、怪我人相手に何してんねん。

…アンタ、【呪い】受けたんか」

ハンマーを手にした妖精が現れた

アキト「【呪い】を受けたならば受け入れる。

それを迫害するならば…」

その妖精はハンマーを地面に叩きつける

大きな物音と地面の揺れが伝わってくる

アキト「俺と戦おうや」