眠リノ森〜『全て』の守護精と『炎』の守護精〜

『炎』の守護精 ページ48

ユウヤ side



ダメだ…反応出来ない!!



俺は向かってくる土の檻(アース・ゲイヂ)がゆっくり見えてきた



まるで世界がスローモーションになったかのように



それを元に戻したのは誰かに突き飛ばされた時だった



俺はハッとして突き飛ばした守護精を見る



ユウヤ「…やめろ!!」



ダイキに叫ぶも時すでに遅し



土の檻(アース・ゲイヂ)に捕まってしまったのだ



ダイキ「ユウヤちゃうんかい。



…まぁ、えっか」



ダイキは自らのところに引き寄せる



俺はあまりのことにマシンガンを落としてしまった



…過去に同じようなことがあった



？『お兄ちゃん!!』



記憶の片隅で誰かが呼んでいる



？『ユウヤお兄ちゃん!!



助けて!!』



誰？



けど助けなくちゃ



なのに…足が動かない



？『ユウヤお兄ちゃん!!』



ユウヤ「動けよ…足」



ソウ「ユウヤ様!!」



ユウヤ「動いてくれ…」



？『助けて!!』



ユウヤ「うわぁぁぁ!!」



俺は頭を抱えた



記憶が入り交じって頭が痛い



ユウヤ「俺は…俺は俺は俺は!!」



マリウス「ユウヤ様!!」



その言葉を最後に…



俺は意識を暗闇へと渡した

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