眠リノ森〜『全て』の守護精と『炎』の守護精〜

『ー』の守護精 ページ34

ＮＯ side



リュウセイ「…言ってることが分からないんやけど」



？「本来ならば王手飛車取りとなった場合、王を逃がしますが、『全て』の王は逃げません」



そこまで言い終わるとタイミングを待っていたかのように3人に声がかかった



？「おーい!!



ケイ様が呼んでるよー!!」



その守護精は青色のネックレスをしていた



？「ケイ様が…？」



リュウセイ「そこまで大声出さんくても…」



？「まっ、行くで」



そして4人は青色の扉の前に来た



ネックレスをつけた守護精が扉を叩く



？「入っていいよ」



扉を開けると青色の指輪をした守護精が椅子に座っていた



彼こそ…ここの長、ケイである



リュウセイ「ケイ様。



本日はどのようなご要件で」



ケイ「そんなに固くならなくていいよー。



…俺は今とても楽しい気分だから」



ケイはニヤリと笑う



？「楽しい気分…とは？」



ケイ「それはリュウセイから聞けば分かるよ。



『全て』の守護精に面白い奴がいたんだよね？」



するとリュウセイはハッとしたように思い出す



？「『全て』の守護精に面白い奴？」



リュウセイ「…アイツがいた」



リュウセイは濁して言う



ケイ「そこ濁しちゃうのー？



ハッキリ言いなよ」



リュウセイはケイの瞳に耐えきれず下を向いて言う



リュウセイ「…トモヒロがいた」



？「トモヒロ…が？」

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