眠リノ森〜『全て』の守護精と『炎』の守護精〜

眠リノ森 ページ4

ＮＯ side



トモヒロの槍とノゾムの刀がぶつかり合う



その度に金属音が響く



ノゾム「強ぉなったな」



トモヒロ「あんたもな」



お互いに距離を取り合う



トモヒロ「悪いけどここは通して貰うわ」



ノゾム「誰が通させるか」



ノゾムはトモヒロに走って向かう



トモヒロ「『大重力(ビッグ・グラヴィティ)』」



その途端、ノゾムの動きが鈍くなった



ノゾム「やっぱこの能力厄介やな…」



トモヒロの能力『重力』



指定した場所、守護精に重力を倍にしてかけたり、無重力状態に出来る



トモヒロ「今のうちに逃げるで!!」



トモヒロはソウとマリウスを連れて逃げようとする



ノゾム「なんや、お仲間さんがおったんか。




せやったらまとめて消してやるで。




『コピー・大重力(ビッグ・グラヴィティ)』」



ノゾムの能力『コピー』



ありとあらゆる能力をコピーすることが出来る



しかし、コピーできるのは1個までで威力も弱まる



ソウ「なっ!?」



トモヒロ「オマッ!!」



それにかかったのはソウとトモヒロであった



ノゾム「ちょうどええわ。



逃れたあんた(マリウス)から消してやる」



ノゾムは動けないマリウスに近寄る



ノゾムにかかっていた大重力(ビッグ・グラヴィティ)はトモヒロがノゾムのコピーにかかった時に解けてしまった



マリウス「いや…来ないで…」



マリウスは後ろに下がるがすぐ木にぶつかってしまった



ノゾム「さよなら。



恨むんやったら自分が『全て』に産まれたことを恨むんなや」



マリウス「いやーっ!!」



マリウスは反射的に手を出す



「毒(ポイズン)」



その時に別の声がその場に聞こえた



ノゾム「ガハッ!?」



ノゾムは刀を落とし胸の当たりを押さえる



ノゾム「毒…貴様!!」



ノゾムはある一点を睨む



そこには紫色の指輪をはめた男が立っていた



トモヒロ「あなたは…」



「確かにノゾムが苦しんでいる理由は俺の毒でもある」



その男はマリウスの頭を優しくて叩いた



「それと彼の能力でもあるんだよ？



『炎』の守護精、ノゾム」



ノゾム「『全て』の長…ユウヤ!!」

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