26.夢主side ページ29
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チセとエリアス帰っちゃったな
二人ともそこまで話す方では無かったけど
居なくなれば静かで寂しく感じるものだ。
でも私はそれどころでは無いのだ
当然名残惜しさよりも疲労が一気に出る
A｢...ふぅ...ッ...｣
大きく息を吸い呼吸を整える
身体中に血液が物凄い勢いで駆け巡り
息をする間も惜しむかのように心拍を速くしていく
血管がはち切れる程に血液は流れ、体温は上昇する事を止めなかった。
手は痺れ、脚は力が抜けるようだ
次に来るのは『静寂』
と言っても、苦しみから解放される訳では無い。
まだ始まったばかりなのだ
先程まで勢い良く流れていた血液は一気に勢いを下げ、穏やかに静かに流れていく。
まるで血液や身体全体のエネルギーが【何者か】に奪われているかのように、静かにゆったりと...
体温は急激に低下し、痺れていた手は震え始め、脚は思うように動かない。
苦しい
私は生きている限りこの苦しみを味わい続けなければならない。
A｢...ッ...は...｣
意識は朦朧とし、瞼は次第に力無く落ちていった。
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『母様ッ！！どうして閉じ込めるの！？？』
『貴女が悪い子だからよ...』
置いて行かないでッ！！
もう何もしないから！あれ、...
『ねぇ母様...私は何かしましたか...？』
『！...私がッ...貴女を生まなければ...ごめんなさい...ッ...ごめんなさい...ッ【＿＿】』
ねぇどうして謝るの？
母様、私ちゃんといい子にしてたよ？
『ねぇ苦しいよ...ッ...ぁ"あ...たすけ"て...』
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A｢...母様...｣
私は独りだ
だから生きる為に力をつけた
誰にも屈しない為の力を命懸けで
誰も声を掛けてくれなかった...
ずっと独りで旅をして、この地に来た。
この地に来て余りにも広大な自然の景色を目の当たりにして、此処でなら生きて行けると住み着いた。
それで...
それで........？
A｢あ...そうだ...｣
リンデルに出会ったんだ。
見ず知らずの私に対して優しく接してくれて、
時には他の精霊や魔法使い、魔術師達から守ってくれた。
A｢私...独りじゃ無かったんだ...｣
ぁぁ神様
貴方は残酷で、それでいて傲慢だ。
私は今日までに出会ったあの子達に生きて恩を返さないといけない。
いつこの身体が滅びるか分からないこんな時に希望を持ってくるなんて
なんて残酷な御人
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ねむる(プロフ) - 幸人さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて感激です！｡ﾟ(/□＼*)ﾟ｡今後ともよろしくお願いします！！ (2019年3月31日 17時) (
レス) id: 6e58b0c359 (このIDを非表示/違反報告)
幸人(プロフ) - 夢主の事を思うとせ・・・切ないです(´；Д；`) でも、すっごい面白いです (2019年3月31日 12時) (レス) id: 6af46da80a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむる | 作成日時：2018年7月26日 17時
