魔の呼吸の使い手は。(２)【鬼滅の刃】

47.守るべきもの ページ9

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ふざけないでよ！！！

そう言って分身を4体作って攻撃を仕掛けてくる。
童磨とは違って威力も落ちてる。下弦と上弦にはこうも差があるのか。


｢壱ノ型［曼珠沙華ノ憂鬱］｣


舞うように分身を斬る。
この強さだったら、簡単に倒せる。

相手が多ければ魔の呼吸で壱ノ型程ピッタリな型は無いだろう。


｢私を舐めないで貰いたい。｣


これでも柱だぞ？

せっかく転生して健康な身体を手に入れたのに11歳でおさらばになってたまるか！！！！


｢流石と言ったところかしら？でも、守りながら戦うのは辛いでしょう！！？？｣


｢しまっ...ッ｣


ヤバイ宇髄さんを狙ってる！！！完全に油断してた！！！


宇髄さんを守れ！

脚に力を入れろ。もっと早く！！！

この人はこれから多くの命を救う人だから！！



.




｢お、前...何でッ...｣


｢ッ間に合っ...た...｣



先程とは比べ物にならない程、血がドバドバ流れ出る。

まぁ、当たり前か。



心臓貫かれてんだから。



｢ふふ。結構手こずったけど、これでもう終わり...ッ！？(抜けない...ッ)｣



心臓を貫かれたら死ぬ。



普通ならね。



｢捕まえた。｣


呼吸を応用し、私を貫いた鬼の腕を離さない。

煉獄さんのように上手くは出来ないけど、下弦相手なら私でも出来る。


それに、私には再生能力があるから、治ってきた私の肉が圧迫して離さない。


｢何よこれ！！ッアンタ人間じゃなかったの...！！？？｣


この鬼｢何よこれ｣多いな？お気に入りか？？



｢人間だよ...一応はね。｣


鬼の首はすぐ目の前。

呼吸を整え、血の巡りを更に加速させる。


｢魔の呼吸 参ノ型

［陰ノ如ク 水鬼］｣


水が勢い良く流れる様に刀は鬼の首を通った。


｢ぃや...嫌よ！！まだ！！まだ私は！！！1人は嫌ァ！！！｣


首が切れたにも関わらず、鬼は血鬼術を宇髄さんに伸ばす。しぶといッて！！！



ッ今日私めっちゃ身体に穴空いてない？？？
ちゃんと治るのかこれ...。

鬼の血鬼術は宇髄さんに届くことなく、鬼は消えていく。


｢...ありがとう。来世は踏み間違え無いでね...。｣


｢アンタ...変わってるわね...｣


最期に鬼は笑っていた。綺麗な雫を流しながら。

炭治郎のように私も鬼を救えるようになりたいな。



｢宇髄様、立てますか？｣

｢ああ｣


宇髄さんの脚から血が流れてる。痛そう...←


｢悪かった。｣


宇髄さんが深く頭を下げた。




えっっ宇髄天元推しに殺られる...。←



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