魔の呼吸の使い手は。(２)【鬼滅の刃】

79.不死川side ページ45

＿＿＿＿＿＿＿＿＿




俺の中で、こいつはただの胡散臭い奴の筈だった。







元炎柱が気に入っているという噂も耳に入ってたが、あの煉獄槇寿郎が入隊して直ぐ柱に就くような12、3の奴を気に入るとは考えられねェ



とはいえ、俺よりも先に柱になった奴だ

そこらの隊士より強いのは確かだろォ...





常に隠と同じように口目から下は見えてねぇし、基本無口で言葉足らずもいい所だ。

まぁ、富岡とか言う奴よりはマシだろう。





かと思ったら、うるせぇくらいに口の止まらない奴だった。


目しか見えてなくても分かるくらいに満面の笑みを浮かべてやがる...




｢何故柱合会議では口を開かないのか｣と聞けば、｢自分の事ばっかのじじい共が騒がしいから｣と答えた。



そんなに口悪くていいのかよ

まぁ、俺には少しは気を許してると言うことだろォ...






話してみて悪い奴じゃねェ事はわかった。


言ってることはよく分かんねぇが、甘味を奢ってくれる奴だ、悪い奴じゃねぇだろォ←←









ただ分からねェ





何故お前はそんなに俺に構うのか。
出会って一月経ったか経ってないかくらいだ。そこまで俺に構う理由が分からねェ。



何故、時折俺の方を見ながら手に力を入れているのか。見れば、爪の跡が濃く残るくらいには強く握りしめてたらしい。









...もう誰とも馴れ合わねぇって決めたのになァ...







...お館様も、分かっていて俺とこいつの合同任務を増やして下さったのだろう。









今度こそ、失わないように。









俺は天宮寺Aを知らねェ。



なァ、お前は何を知ってんだ...







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

80.仲良くなったお→←78.こんな事ある？？？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す