魔の呼吸の使い手は。(２)【鬼滅の刃】

55.奪われる ページ17

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家の敷地に着くと藤の花は散っていて。
地面は藤色と赤が混ざった色に染っていた。



｢...ッ！父様...！！｣


何でもっと早く帰って来なかったんだ。

もっと早く来ていればこんな事にはならなかったかもしれないのに。


｢A...ッ吉乃が...ッ...｣



｢ッ...何で...ッ｣



父様がこんなにやられるって事は...それにこの匂い...鬼舞辻無惨だ。


肌に当たる風が痛い。

口は鉄の味がして嫌にジンジンと痛む。


足は思うように動いてくれないし、視界は歪んでもう近い家の位置さえよく分からない。





私は少々甘く見ていた。

アイツは駄目だ。




今まで、紙の上でしか見えなくて...簡単に言えば他人事のように見ていた。だって現実にはありえない話だから。
どんなに話を読んで悲しくて泣いたって、私は物語には存在しなかったから。理解してなかった。

大切な人を失うということを。




今、私の手は暖かい赤で染まっていて。
それは紛れも無く、私の母様のものなのだ。


母様の体温はもうほとんど残っていなくて、でもきっとついさっきまで生きてた。

寒さで体温が低くなるのとは違った冷たさ。
母様はやっぱり綺麗で、肌に触れればまるで人形のようだ。



まだ何も返せてない。
私はこの人に、恩を何も返せてない。


一緒にご飯を作った事も、風呂に入った事も、散歩した事も裁縫した事も、子守唄を歌ってもらった事も

この人の温もりも覚えてるのに...。





私はこの11年を無駄にした。

助けれる人もいたはずなのに。




蔦子さんも

不死川家も

伊黒さんも

胡蝶家も

悲鳴嶼さんも




救える命はもっと、抱えきれないくらいにあったのに。

何でもっと早く行動しなかったんだろう。




今初めて鬼舞辻無惨の血が流れるこの身体が憎い。
そんな力を持っていながら何も出来ない自分が許せない。


やっと幸せになれると思ったのに。分かり合えたと思ったのに。

私はまた幸せを奪われるのか。







ああ。憎い。







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夢主ちゃぁぁぁぁあん！！！

やばいこんな筈じゃなかったのに:( ;´꒳`;):
夢主ちゃんが闇堕ちしそう.........


色々と順番間違えるとこうなります(＼_(･ω･`)ﾊｲ!ｺｺテストに出るよ)


あと、オリキャラの名前はすぐ忘れちゃう...





鬼とも絡ませたかったのに、このままでは夢主ちゃんは【鬼絶許】主義になってしまう...

......がんばろ((((；ﾟДﾟ))))





応援よろしくお願いします...壁|ω・)



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