9.呪い ページ11
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私は目の前に消えていく鬼達に手を合わせる。
「ありがとう...」
鬼は消えていく。
あ、さっきの声は何だったんだろう。
そういえば、鬼舞辻無惨に会った時も頭の中に【無惨、無惨】って聞こえてたっけ?気のせいかと思ってたけど...。
この頭の中の人(?)は多分鬼舞辻無惨の事をよく知っている人だ。
もしかしたら夢小説でたまに見かける『実は前前世こっちの世界の人間でした』っていうやつだったり...や、それは無いな......え、まじ??
それか先祖返りだったりする?だってこの痣だよ?生まれつきの。
...考えるのやめよ。うん。
「...あれ」
ていうか待って!私もしかして鬼舞辻無惨の呪い解除してたりする?
だって父様に拾われた時普通に「鬼舞辻無惨が」って言ってたよね!?
じゃあ私解除したってこと!?それか私には直接血を与えたわけじゃないから呪われてないとか...。
いや、でも無惨だったら実験体(?)を易々と放置するはずが無い...。
もし解除出来てなかったら...私生後間もなく死んでたね...こわ
「肉美味いな...」
食事なう。
猪は菌が怖いけど、私はほら耐性あるし。
ああ眠い。
久しぶりに鬼と戦ったからかな...
でも夜寝ると鬼が来るからな...よし、全集中やるか...
ヒュゥゥゥゥ
心を鎮め、極限まで意識を高める。
「あ?」
鬼いるわ...。
「オマエハ稀血カ?ウマソウナ匂イ」
今回はまだ知性残ってる奴か...。
こういう奴は頭使ってくるからめんどいんだよね。
「稀血じゃない...」
稀血ではない?のか?
でも多分私食べたら人間50人分は余裕で超えるよね。なんたって鬼舞辻無惨の娘だし。
「食ベレバワカルコトッ!!」
鬼は距離を縮め、私に拳を振るう。
爪痕は地面を切り裂く。が、
私は既に鬼の背後。
「ごめんね。」
刀は流れるように鬼の首を切り離す。
刀に血がつくことなく鬼は意識を失っていく。
忘れること無く消えていく鬼に手を合わせる。
これを忘れたらダメな気がするんだよね。
私のルーティン(?)みたいな...ごめん語彙力無かったわ笑
私はまだ自分の使う呼吸の名を知らない。
ただ空気中の酸素が滲む感覚と、身体が闇と一体になる感覚。鬼の心に一筋の光が見えた時、私の身体は勢いよく引き付けられる。
私は何となくこの光の意味を分かっていた。
鬼の人間の頃の記憶。そこから心を解放する。それが私の呼吸。
【それで良い今は...】
【いつか全て思い出す時が来るよ。】
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ねむる(プロフ) - 霊夢たん!さん» 報告ありがとうございます!!修正出来たと思います!!残念ながらイラストは載せれなさそうですが...(´;ω;`)+応援ありがとうございます!!!!(*´∇`)!! (2020年11月22日 22時) (レス) id: 7408f5f52c (このIDを非表示/違反報告)
霊夢たん! - すみません、イラスト出てませんでしたよ!それと作品とても面白いですね。更新頑張ってください! (2020年11月22日 17時) (レス) id: 196d7d8985 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 死蝶さん» コメントありがとうございます!!。゚(/□\*)゚。頑張ります...!!! (2019年9月8日 7時) (レス) id: 6e58b0c359 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年8月31日 8時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ゆーさんさん» ぁぁありがとうございます!!通知見てΣ(GДG )ふぁっってなりました!夜しっかり寝てください笑d=(*´▽`*)=b更新ももうすぐ出来そうですので!ありがとうございます!!! (2019年8月13日 14時) (レス) id: 6e58b0c359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむる | 作成日時:2019年7月19日 6時