1.暗闇から ページ2
___________
身体は重く、動こうとはしない。
頭は冴えているのに、脳は働こうとしない。
不思議な感覚だ。
ふわふわとした感覚は無くなり、居心地の良さは一気に取られてしまった。
暗く、冷たい限りの無い空間。
目を開けると、そこは赤く染った冷たい土の上。
身体はヌルッとしたものを被っていて、見てみると、見慣れない小さな手は、ここの地面のように赤くなっていた。
突然の事で状況が把握しきれない。
ただ、血を被った私と、横に倒れた血だらけの女を見ると、いい予感はしなかった。
目を開けてからここまで僅か3秒。
成長しきれてない筈の声帯からは、確かに声を作ることが出来た。
「...だれ」
目の前の男に問う。
男は一瞬目を見開くが、直ぐに元に戻り口角を上げた。
「既に言葉を発するか...面白い。
それに...その目元にその痣は...
...いいだろう。
鬼舞辻無惨...それがお前の父の名だ。」
瞬間、脳に物凄い勢いで映像が流れる。これは、私の前世の記憶だ。
鬼舞辻無惨...私はこの名を知っている。
ここよりずっと明るくて、人工的な光が辺りを照らしている場所にいた頃の記憶。
私は日本という国の首都のしがない会社員で、何の為に働いてるだとか、理由は忘れてしまったけど、兎に角働く事が全てだった。
ある日の残業から私の記憶は無い。
つまりは、私の命が尽きたのはその日だということだ。
そんな人生を送るために癒しは必要で、元々アニメ好きだった私は、『鬼滅の刃』という作品にどハマりしてしまった。
鬼舞辻無惨...『鬼滅の刃』という物語の中でラスボスの位置に居る存在。
目の前の男は、その名を言ったのだ。
私の知った通り勿論、CV.関○彦である。
「え、むざん...?まじか...じょうきょうせつめいよろしく」
赤ん坊が喋れるのはおかしい事だ。
勿論上手く喋れる訳では無い。
現実を受け入れきれてない私は、少しこの状況を楽しんでいたりする。
無惨は口を開いた。
「まず、そこに居る女はお前の母だ。」
そこってこの血だらけの?
「子を宿した母体を鬼にしたら中の子はどうなるか気になっただけだ。
お前は母の腹を破って産まれた。」
嫌な予感当たってんじゃん。
転生して早々母居なくなっちゃったよ...。
「クク...これは面白いことになりそうだ...。」
いや、どこがだよ...
____________
314人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねむる(プロフ) - 霊夢たん!さん» 報告ありがとうございます!!修正出来たと思います!!残念ながらイラストは載せれなさそうですが...(´;ω;`)+応援ありがとうございます!!!!(*´∇`)!! (2020年11月22日 22時) (レス) id: 7408f5f52c (このIDを非表示/違反報告)
霊夢たん! - すみません、イラスト出てませんでしたよ!それと作品とても面白いですね。更新頑張ってください! (2020年11月22日 17時) (レス) id: 196d7d8985 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 死蝶さん» コメントありがとうございます!!。゚(/□\*)゚。頑張ります...!!! (2019年9月8日 7時) (レス) id: 6e58b0c359 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年8月31日 8時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ゆーさんさん» ぁぁありがとうございます!!通知見てΣ(GДG )ふぁっってなりました!夜しっかり寝てください笑d=(*´▽`*)=b更新ももうすぐ出来そうですので!ありがとうございます!!! (2019年8月13日 14時) (レス) id: 6e58b0c359 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねむる | 作成日時:2019年7月19日 6時