眠リノ森～『全て』の守護精と『花』の守護精～ (ページ45)

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『花』の守護精ページ45

ユウヤ side

見てられなかった

大切な仲間が怒り任せに戦っている姿を

弟が…仲間を傷つける所を

リュウタロウの狙いは…俺なんだろ？

ユウヤ「…頼む」

俺は頭を下げた

リュウタロウ「…いいよ、あの広場でしょ？」

リュウタロウはニッコリ笑う

リュウタロウ「時間は明日。

…『兄弟喧嘩』、久しぶりだね」

リュウタロウはそう言うと、窓から飛び降りた

トモヒロが急いで窓によるけど見失ったらしい

トモヒロ「…ソウ、マリウス」

トモヒロが呼ぶと俺の後ろから申し訳なさそうに出てきた

ソウ「ごめん…なさい。

盗み聞きするつもりはなかったんだけど…」

マリウス「いつ出てったらいいか…分からなくて」

ユウヤ「…大丈夫だよ」

俺はヨロヨロと立ち上がった

ユウヤ「3人に…お願いがある」

俺は背を向けたまま話す

ユウヤ「明日…手を出さないで欲しい」

トモヒロ「それはリュウタロウへの慈悲ですか？」

ユウヤ「違う!!

リュウタロウは…俺と戦うことを望んでいるんだ」