眠リノ森～『全て』の守護精と『花』の守護精～ (ページ32)

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『花』の守護精ページ32

コウタ side

シノンが倒れたと同時に空間が元に戻る

…空間まで創られていたのか

コウタ「チッ…」

軽く舌打ちをする

俺はスコープ銃

ユウヤはマシンガン

対して親父は拳銃

弾数も距離も俺らの方が有利

だけど、厄介なのが無効化(ゼロ・イフェクト)

俺らの能力を無効化してくる

コウヘイ「もう終わりかい？

つまらない遊戯だったね」

親父は何度も挑発してくる

…これに乗ったら失格だ

せっかく…『花』の木を暴虐から解放したんだ

ここで終わったら…皆の努力が泡になる!!

ユウヤ「コウタ。

落ち着いて」

ユウヤがそっと話しかけてくる

コウタ「落ち着いていられない!!

…ここで負けたらって考えると」

スコープ銃を撃つ時は落ち着かないと手元がブレる

だけど、落ち着けない

ユウヤ「コウタ。

…俺らには仲間がいる」

仲…間

ジュンタ「おりゃ!!」

ジュンタの声がすると、コウヘイが鞭で縛られていた

縛っているのは…フウマの影

コウヘイ「なっ…消えろ!!」

コウヘイがそう言うと、影は消えた

鞭は消えない

ジュンタ「それは俺の武器や。

能力ちゃうんやから消えるはずないよな」

そして

ユウリ「『桜の剣(チェリブラサムズ・ソード)』」

ものすごいスピードでユウリがコウヘイの拳銃をたたき落とした

ユウリ「コウヘイは能力を持っていない。

…拳銃のおかげだよ」