眠リノ森～『全て』の守護精と『花』の守護精～ (ページ30)

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『花』の守護精ページ30

トモヒロ side

鏡から出た途端、重力の部屋(グラヴィティ・ルーム)をコウキにかけた

ただ、これは時間稼ぎや

徐々に俺にも同じくらいの重力がかかるやろ

トモヒロ「アキト!!」

コウキ「小癪な!!

『電気(スパーク)』」

動いたことによってさらに重力がかかったことに気づくやろ

なのに動くのをやめない

アキト「俺はジュンタと話をするんや!!

『鏡の弓(ミラー・アロー)』」

アキトはコウキの足に矢を打ち込んだ

痛みで倒れるコウキ

起き上がるのにも一苦労やし、そもそも痛みで起き上がれへんやろ

トモヒロ「おっ…と」

そう考えていると、俺にも重力がのしかかってくる

この感覚…嫌なんやけどな

アキトのためや…しょうがない

俺はその場に座って、アキトとジュンタを見た

…まるで、俺とダイキみたいやな

アキトがジュンタに何かを言うと、ジュンタは驚いたように顔を上げる

そして決心した目で俺を見た

そして近寄ってくる

ジュンタ「…トモヒロ」

トモヒロ「なんや…なるべく…早くして欲しいん…やけど」

ジュンタ「ホンマに…ええんか？」

俺は話すのも辛い

その変わり、微笑んだ

ジュンタは納得したように鞭を持つ

ジュンタ「…ありがとな、父さん(・・・)。

『破壊の鞭(ディストゥラクシャン・ウィップ)』」