Side1 松田元太編 EP�� ページ8
「どしたの？
なんかソワソワしてない？」
「え！？
そんなソワソワして見えますか？」
「んふふ、
伊達にお世話係してないからね。」
「っ！バレちゃってるの恥ずかしいな・・・。」
というと松田くんは小声でよし！と
気合を入れて切り出した。
「実は先輩にプレゼントがあって・・・。」
「プレゼント？」
「ででんっ！リップ！」
そう言って取り出したのは、
濃紺のパッケージが上品な、
デパコスであろうリップだった。
「エキセントリック、
ってカラーらしいんですけど。
先輩に合いそうだなぁと思って。」
松田くんが蓋を開けると、
ピーチコーラルの
可愛らしく優しい色が目に入った。
「すみません、
勝手ですけど買ってきちゃいました。
是非使ってください。」
どうぞ、と私の前にそのリップを置く。
予想外のプレゼントに
完全に思考が停止している私。
男の人の手に可愛らしい色のリップ、
という稀有な状況そのものもだけれど、
松田くんからプレゼントを渡されている、
というところからまず理解が追いついていない。
「あ、先輩固まっちゃった。」
「え、や、すごく嬉しいんだけど
頭が色々と追いついてなくて。」
「すみません説明不足ですよね。
似合いそうだな〜と思って買ったのは
間違いなくて。
今日の先輩の緊張具合見てて、
明日先輩が緊張しない為に
何かできることないかなって、
考えてたんです俺。」
「うん。」
「そしたらたまたまこのリップが目に入って。
お守りって訳じゃないけど、どうにか
先輩の自信の後押しをしたいなって思って。
見た目の変化でつく自信もあるって言うし、
瞬間的にこれだ！と思って
買ってきちゃいました・・・。」
「っ！」
勝手にすみません、
と謝る松田くんに
暖かい気持ちがこみ上げた。
行動の早い彼の事なので、
本当に瞬間的なフィーリングで
買ってきてくれたのだろう。
なかなか独特なチョイスだとは思うけれど、
手に取ったそのリップは本当に可愛くて。
カウンターでこれ下さい！と
お財布を出す松田くんを想像すると
頬が緩んだ。
「あ、今つけてみて下さいよ。」
と、緩んだのも束の間。
顔を上げた松田くんが
今度は直視できない程の優しい笑顔で
そう言った。
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ねむり(プロフ) - 萌さん» 萌様 今のとこ不可にしてたんですが、今から変更かけてきます！少々お待ちください〜！ (2020年9月20日 17時) (
レス) id: d3f9ea8770 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 名前の変更ってできないんですか？ (2020年9月20日 17時) (レス) id: aaa9c0cad9 (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - ぽん様 ご指摘ありがとうございます。大変重要な部分を見落としておりましたので修正致しました。申し訳ございません。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: f618439831 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむり | 作成日時：2020年9月19日 23時
