【爆豪】相棒になりたいッ！ (ページ6)

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あれから少しして、町で買い物をしているときだった

「いい個性の隠れみの─ッ！」

少し離れた場所で大きな爆発が起こった
叫ぶ人、逃げ惑う人の流れに逆らって爆発のあった方に走った
勘が言っている、急げと

『はぁ、はぁ・・・っ！』

遠くから声がする気がした、私が大事にしている人の声が
体を子犬化させ人の足の間をすり抜ければ目の前には

液体状のヴィランに捕まる勝己君が居た

「子供を人質に！？卑劣なッ！」

ヒーローが助けにいくがいとも簡単に弾き飛ばされる

「俺に近づくんじゃねェ！」
「俺がぁ！！こんなドブ男に！飲まれるかァー！！！」

ヴィランという存在に、圧倒された
誰もがもう駄目だと、あきらめていたその時だった

私は───ッ！

「何で、なんで僕はッ・・・・！！おらあ！！」
『ウウウッ！ワンッ！！』
「このガキッ！それになんだァ！この小さいのは鬱陶しい！！」

「かっちゃん！！」
「何でテメェが・・・っ！それにA！！」
『デク君私も！！！』

人型に戻り腕だけを人狼化させる─狼腕(ろうわん)
その力で何度も引きちぎっては離してを繰り返すだけどそれじゃ追いつきも、いくらやっても勝己君を助けられない

「僕ッも・・・！！なんでか！分からないけど！足が勝手に！」

二人してなんとか引きはがそうとした

「ただ君がッ・・・助けを求める顔をしてたからッ！！」
『いやだ、やめてよ！勝己君はやめて！わたしで、かわりにッしてよ！』

「もう少しなんだから・・・邪魔するなぁ！！」

そう、その瞬間だった

「プロはいつだって・・・命がけ！DETROIT SMASH!」

声が聞こえた時には、オールマイトの一撃で竜巻が起きてヴィランは消え去った

その後、私と出久君は二人して怒られて
二人ともお互いの顔をみて安心からか少しぎこちなく笑った

勝己君に至っては、逆に称賛されて、また帰ってからテレビに映ってたってお母さんとお父さんに怒られたけど無事でよかったって言ってもらえた

私も、勝己君が無事でよかったと安心するのと同時に一抹の不安を覚えた