【爆豪】相棒になりたいッ！ (ページ4)

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あれから、中学の間勝己君からは避けられているというよりも、無視をされているといったほうが正しいのかもしれない

『ねぇ！勝己！かつくん！かっちゃん！！！』
「おめぇら行くぞ」
「お、おう」

ひそひそと周りの声を嫌でも耳が拾う

「あんなあからさまなのに・・・いい加減やめればいいのにねぇ・・・」
「ほんとほんと、前からサイドキッカーになるとか鬱陶しかったけどざまぁみろって感じ」

「爆豪もひでーよな、白犬って顔結構可愛いし相手してやればいいのに」
「ばっかおめー、犬系ってめんどくさそうじゃね？俺猫派ー」
「いやいや、アイツ半分猫入ってるじゃん」

その声達に胸が締め付けられて苦しくなる、こぼれそうになる涙をぐっとこらえていると

「Aちゃん、いこ」
『いずくん・・・』

自分でも声が震えているのがわかる
耳塞いでてと、マフラーを貸してくれた

「春になったけど、まだ冷える日があったからさ念のため持ってきてたんだ」
『わた、し』
「大丈夫、でしょ？」
『う”ん』

人気のない校舎裏まで来て耐えきれずに涙がこぼれだした

「わわわわあ・・・・どどどどど、どうしよう！泣かないでAちゃん！」
『ごめ”んがってえにどまんなぐでえ』

わんわんと泣く私と大慌てな出久君、勝己君にここの所無視されてる事が悲しくてたまらないと愚痴をこぼしていた、そんなところに

「デク、どっか行け」
「え！？かっちゃん！？」
「早くしろ」

そういって手から火花を散らせばそれまた大慌てで出久君は荷物をもって走って行った、彼なりのやさしさだろうかハンカチは置いて行ってしまった