【爆豪】相棒になりたいッ！ (ページ2)

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プロローグページ2

夕方、皆と遊び終わって帰るときに

ぐすぐすと川で泣く女の子がいた
その両目からこぼれる大粒の涙に何故惹かれたのか、両眼の色が違ったからかもしれない

「なあ、なんで泣いてんだよ」
『お母さんに、もらった大事なリボン・・・っさがしてるけど見つからないの・・・っ』

事情はこうだった、少し上の年齢だろうかきっと小学生ぐらいだ
お前の眼が気持ち悪いってリボンをとられて川に捨てられたらしい

いくら浅い川でもコイツの体を見る限りずっと探しているんだろうな
もう見つかりっこない

「もう流れてんじゃねーの？あきらめろよ」
『いやだ！大事な、ものなの！あっちいってよ』

そろそろ寒い時期にはいるんだ、川の水も冷たいだろうに手も真っ赤で泣いて顔もぐちゃぐちゃで
いつもなら放っておいたはずなのに
俺らしくもない

チリン

聞こえるはずもない鈴の音がこっちらへと導くように音が聞こえたきがした
コイツの耳、きっと獣系の何かだろう、聞こえないのか？と思いそっちへ歩いていけば
水の中で岩に引っ掛かっては流れるのを耐えているようにも見える赤いリボンのついた鈴があった

「なあ、これ、じゃねぇの」
『・・・えっ』

拾ってそいつに見せれば顔を上げた

『うんっ、うん、それ！それ・・っありがとうっ』
「・・・っ別に」

その笑顔がなぜか胸に刺さって抜けなかった

『あっち行ってなんて、言ってごめんね、手冷たかったよね』
「別に、冷たくねーよ、俺はつえーからな！」
『強いと、冷たくないの？』
「あ、ああ！そうだぜしらねーの？」

クスクスとこの鈴のように笑う顔が熱くて手の冷たさなんて感じなかった

『ありがとう、わたし白犬凌！本当に、ありがとうっ！』
「俺は爆豪勝己！将来おーるまいとよりも強いヒーローになんだ！」
『ヒーロー・・・！』

目を輝かせる凌をみれば胸がざわついて
ざわついて落ち着かない

『知ってるよ、ヒーローって色んな人助けてくれるんだよね、そっか・・・じゃあ！私かつき君の相棒になりたい！』
「は、はあ！？」
『あっもうこんな時間だ・・・ごめんねかつき君！考えておいて！！』
「お、おいまてよ！！相棒にするなんて・・・」

またね！と大きな声で言うもんだから去っていく背中を見つめてるだけしかできなくて
寒いはずなのに顔がなんだか熱くてたまらなかった

この感情の名前を教えてくれ