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あれ以来俺は保健室がより一層嫌いになった
昨日の件で背中を痛めた俺は、初めて湿布を貼ったまま学校へ行く羽目になる。もちろん昨夜は眠れてない
しかしアレは流石に意味が分からなすぎる。何だあれ。マジで腹が立つ
俺は行き場のない怒りを腹の中に溜めたまま午前中を過ごしていた。それが原因かは知らないが、クラスメイトとの距離も何時もより遠く感じる
ただ、そんな俺に話しかけた人間がいたのだ。え？友人じゃないのかって？三年が授業前の10分休みに来ると思ってんの？
「調子悪いみたいだけど……昨日何かあった…？」
等と考えている内に話しかけられてしまった俺は声のする方を向く。方向は真隣。そして距離は割と近い
『んー…まぁ、色々……』
話しかけてきたのは、先日俺が挨拶をしたら返事をしてくれた、猫背気味で本を読む系男子である
「顔色悪いし、保健室連れて行こうか？」
『いや、いい。大丈夫。別に気分が悪いわけじゃないからさ、ありがとな』
即答した。仮に体調が悪かったとしても、もう保健室は懲り懲りだ
しかし隣の席の彼、挨拶を交わす程度で顔をよく見てなかった……というより、前髪が長く俯き気味だった為見えなかったのだが、今改めて顔を見ると、前髪の隙間から除く瞳の大きさ的に、少なくとも俺よりは顔が良いと判断できる
それに肌も白くて綺麗で、まるで昨日保健室で会った、あの男の様＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿いや、思い出すのはやめよう
俺は無意識にも考えながら彼の顔をずっと見ていたらしく、相手の「えっと、青山…くん？」という焦った声で我にかえった
『あぁごめん、えーと、なんだっけ？』
考え事をすると周りの声が聞こえなくなる典型的なタイプの俺だからか、友達はあまり居ない
しかしそう考えると、昨日の挨拶だけで次の日からこんなに話しかけてくる目の前の彼に対しても違和感を感じてしまい、それと同時に人の好意を怪しむほど卑屈な自分に嫌気が差した
「……………お大事にーって話だよ」
そう言った彼は少しだけ笑った気がして、その瞬間、授業開始の予鈴が教室に鳴り響いた
『……………あれ』
別に気分が悪いわけじゃない、そこはちゃんと否定しているから相手も分かってくれるだろう。それと背中を痛めた事は、今日誰にも口外してない
なんでコイツは「お大事に」なんて言ったのだろうか
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遊奈 - 最高！更新待ってます。頑張ってください。もう神作ですね。(語彙力が乏しくてすみません…) (2019年7月30日 22時) (
レス) id: 7992c8abe9 (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - コメントありがとうございます！更新遅くなりすみません (2019年6月2日 9時) (レス) id: 892c3855e3 (このIDを非表示/違反報告)
まこと - ストーリーがとても好みで、話の展開に惹かれる作品だと思います。更新頑張ってください。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: fb4892608a (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - 更新遅くなりすみません。コメントありがとうございます。白餅にとっては楽しんで読んでいただける読者様が神様ですので。これからも楽しんで頂けたら幸いです (2019年2月10日 0時) (レス) id: e79e389db8 (このIDを非表示/違反報告)
いぇすいぇす - なんでしょう そうですね控えめにいって神だと (2019年2月1日 17時) (レス) id: 078e36b697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白餅はるた | 作成日時：2018年11月26日 9時
