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このまま引かなかったら殺されそうな気がしたので、結局俺は諦めて家に帰った
どうせ王子とやらも放課後に来るのだ。その前に俺が保健室に行けば良い話だし、明日は授業終わったら直行で保健室に行こうと誓う
大体保健室は皆のものだというのに、たかが男一人の睡眠の為に貸し切りにする意味が分からない。女子達のリボンの色からして同年代だし、三年の友人に言いつけてやろうともおもったけど、最近友人は部活で忙しいみたいなので愚痴るのはやめた
因みに俺は帰宅部である。高校に入ってすぐに友人のいる部活に誘われたけど、その頃から不眠症になりつつあったから断った
運動は得意じゃないけど苦手でもない、中学の時は運動部をなんとなく続けてたから、高校でも何となく続けようか。そう思ってたけど、不眠症とかいう訳のわからないヤツのせいで諦める羽目になるとは…
学校の正門へ向かう途中、ふと、保健室に目線を持っていった
その時、窓から少しだけ見えた誰かの横顔
さらり、髪が白い頬に落ちる。カラメルをちょっぴり焦がしたような、甘い色だった
夕焼けに照らされたその色が余りにも美しくて、思わず息を飲む
あれが噂の王子とやらなのか。まるで女の子みたいに繊細な姿。え、本当に男なの？
駄目だ、これ以上見ていたら変な気分になる。俺は咄嗟に目を逸らそうとしたが、出来なかった
『……は』
じとり、こちらに目を向けている気がした
薄い茶色の瞳、遠くからでも分かる長いまつ毛、然し、喉元は一部山のように出しゃばっている
なんだか目を逸らせなくて固まる。呼吸が浅い、手がじんわりと湿る
暫くすると、彼は眠たいのか、欠伸をして窓の下へと沈んでいった
やっと何かから開放された俺は、深く肺いっぱいに空気を吸い込み、それを吐き出す
悍ましい程に美しい彼。あの距離で死に近い感覚を味わうとするならば、実際に会えば死んでしまうのでは。なんて、少しだけ恐怖で手が震えた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
目を覚まして外を眺めていたら、変な奴がこちらを見ていた
皆俺を興味本位と好奇心で見てくるのだ。別に絡んでこなければどうとでもない。けど話しかけてくる奴は少なからずいる。主に女
保健室を出ると、ドアの前で下品に座っている女達に話しかけられるのだろう。そう思うと鬱で死にそうになる
あぁ＿＿＿＿＿＿＿＿眠い
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遊奈 - 最高！更新待ってます。頑張ってください。もう神作ですね。(語彙力が乏しくてすみません…) (2019年7月30日 22時) (
レス) id: 7992c8abe9 (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - コメントありがとうございます！更新遅くなりすみません (2019年6月2日 9時) (レス) id: 892c3855e3 (このIDを非表示/違反報告)
まこと - ストーリーがとても好みで、話の展開に惹かれる作品だと思います。更新頑張ってください。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: fb4892608a (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - 更新遅くなりすみません。コメントありがとうございます。白餅にとっては楽しんで読んでいただける読者様が神様ですので。これからも楽しんで頂けたら幸いです (2019年2月10日 0時) (レス) id: e79e389db8 (このIDを非表示/違反報告)
いぇすいぇす - なんでしょう そうですね控えめにいって神だと (2019年2月1日 17時) (レス) id: 078e36b697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白餅はるた | 作成日時：2018年11月26日 9時
