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「っ、」
「ん……、」
家に着いて鍵を閉めた途端、間髪入れず壁に俺の身体を縫い止めて下唇を食む。
駅で噛みつかれたところから微かに鉄の味がした。
吉野の唇を濡らすそれを見て血が溢れたことを理解していると、彼は口角を上げてうわごとを言う。
「っ本当やば、いな。……、興奮する」
血がつくのもお構い無しに親指を唇に当てて感触を確かめるように何度も触れられる。
「いつも強気なお前が弱ってるところ見たらそりゃ誰だって触れたくなるのは無理ないやろうけど、……お前は俺のやから京極さんが初めては冗談きついって」
「俺は俺のもんだから。お前のでもあの人のものでもない」
「なら簡単に身体許してないで断れよ、むかつく……」
するすると服の中に手を入れて腰に触れる吉野。
ひんやりした手から逃れようとして身を捩ると、鈍い痛みが走った。
「いっ゛、」
「……あーごめん。キモいやろうけど、その苦しそうな顔がだいぶクるな」
「きめぇ、」
キッと見上げながら睨み付けるも「今のお前が悪態ついても可愛いだけ」と浅い呼吸を繰り返す吉野には効かなかった。
吉野曰く完璧な来夢Aという存在の表情を崩すのが堪らなく好きらしい。知り合いじゃなかったら通報してるからな。
「ここじゃ身体きついやろうから……、」
俺の手を引いて寝室へと足を踏み入れ、緩慢な動きで上着をストンと床に落とすように脱がされた。
ベッドに俺を縫い付けて熱をはらんだ瞳で俺を見下ろしてはゆっくりと口を開いた。
「こんな場面で言うのは……、その、間違ってるかもしれんけどさ」
するりと撫でられた頬が熱を持つのを感じる。
──ああ、吉野もそんな風に表情を崩すんだな。
「A、……好きだ」
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眠蕗(プロフ) - のののさん» ののの様 いつもありがとうございます🥲!あちこち赤く染められ悪態をつきながらも登壇する来夢くんの姿がkygkさんの📱に収められていそうです。警備員来夢くんを警備する人手が必要かもしれません…笑 (5月2日 22時) (レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
ののの(プロフ) - 度々コメント失礼します!更新待ってました〜!Xもフォローさせていただいて、更新されたこと気づいた瞬間読みにきました!あの矢印kygkさんにちゅーされる来夢くん🤭赤いのついてめっちゃ嫌な顔してるの想像つきます笑 (4月30日 22時) (レス) @page46 id: fd9e305be7 (このIDを非表示/違反報告)
眠蕗(プロフ) - あこさん» あこ様 温かいコメントを下さりありがとうございます!暫く停滞しており不安がありましたが、そう仰っていただけて励みになります🥲今後も同期2人の絡みは書きますので、今後ともよろしくお願いいたします…! (4月30日 12時) (レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - はじめまして、更新が嬉しくてついコメントを…失礼します!🥲男主くん魅力的で愛されてて最高の作品です…♡大好きな方ばかりなのですが、個人的にはおーかわうちさんとの絡みが嬉しいです…🥰これからも楽しみにしております無理なく頑張ってください! (4月30日 1時) (レス) id: d7ae2cc963 (このIDを非表示/違反報告)
眠蕗(プロフ) - のののさん» ののの様 ご連絡差し上げるのが遅くなり申し訳ありません!感想をいただけて嬉しいです。裏描写のあるストーリーもいつかは書きたいと考えておりました。作成した際はお知らせさせていただきます、ご意見お寄せいただきありがとうございます🥹 (3月30日 22時) (レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眠莉 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=avgvu80491
作成日時:2024年1月7日 0時