苦労人来夢くん〈過去編〉⚠︎ ページ23
「泊めてくださってありがとうございました」
「いつでも大歓迎。待っとるからな」
「ありがとうございます、それじゃ」
「A、忘れ物」
後ろを振り返ると、顎にそっと触れて顔を寄せようとしてきたので流される振りをして京極さんの腰に触れると動揺を見せた。
「っ、……もう一回って？身体持たんよ俺」
「俺も無理っす。貴方は夜外ライブでしょう、それまでゆっくりしてください」
「んー、そうするわ」
煙草の香りに混ざった京極さんの色香に中てられながらそれを振り払って冷静を装い家を後にした。
ふとSNSを立ち上げてタイムラインを目で追うと目を疑う投稿の数々。は、ちょっと待て。
「──「邪魔せんといてな」じゃねんだよ！！」
思わず飛び出たその言葉に道行く人を驚かせてしまった。
すみません、悪いのは先輩です。
・
「A、」
「おはよ」
「おはようさん」
楽屋の壁に背を預け床に座ってネタを考えていると、真上に影が落ちた。見上げると含みのある笑みを浮かべながらこちらを見下ろす大川内の姿があった。
「何や昨晩は楽しかったんやって？」
「……お前がTwitterちゃんと見てんの珍しくね？」
「話逸らそうとしても無駄やで」
ガン、顔の横の壁に置かれた足。
数センチずれてたら俺の顔面が終わっていたと思う。
なんて冷静に今の状況を捉えていると眉を顰めしゃがみ込んで襟ぐりをぐいと引き寄せられた。
「いた、」
「……付けすぎやろあん人。正味こういうの何回目？違うな、何人目？」
「……」
「言えないん？」
「……1人目。察しろ」
「はあ、最悪……。後輩が弱ってるところを見て都合良く付け込むとか有り得ん」
パッと服を離して尻すぼみになりながら、俺の肩に頭を寄せる大川内の背に腕を回して抱き留めると「そういうところや」と叱られた。
詫びるように首元に一つ唇を落として吸い付いて顔を覗き込むと刃向かうように威勢を見せながらも、じわりじわりと顔を赤くしていった。
「っ……Aってホンマクズ」
「はは、何も言い返せねぇ」
「言い返せや……ツッコミやろ」
以前ライブ内でも公言したように、俺は神保町所属になってから誰とも交際していない。
キス以上のことをしたのは昨日が初めてだった。
「世間にバラしたろかな、こいつもこういう所ある芸人やって」
「お前Twitter見たなら分かってるだろうけど、俺らのこういうのは寧ろ期待されてんだよ」
「……。ホンマ、世の中狂ってるな」
ラッキーアイテム
革ベルト
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眠蕗(プロフ) - のののさん» ののの様 いつもありがとうございます🥲！あちこち赤く染められ悪態をつきながらも登壇する来夢くんの姿がkygkさんの📱に収められていそうです。警備員来夢くんを警備する人手が必要かもしれません…笑 (5月2日 22時) (
レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
ののの(プロフ) - 度々コメント失礼します！更新待ってました〜！Xもフォローさせていただいて、更新されたこと気づいた瞬間読みにきました！あの矢印kygkさんにちゅーされる来夢くん🤭赤いのついてめっちゃ嫌な顔してるの想像つきます笑 (4月30日 22時) (レス) @page46 id: fd9e305be7 (このIDを非表示/違反報告)
眠蕗(プロフ) - あこさん» あこ様 温かいコメントを下さりありがとうございます！暫く停滞しており不安がありましたが、そう仰っていただけて励みになります🥲今後も同期2人の絡みは書きますので、今後ともよろしくお願いいたします…！ (4月30日 12時) (レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - はじめまして、更新が嬉しくてついコメントを…失礼します！🥲男主くん魅力的で愛されてて最高の作品です…♡大好きな方ばかりなのですが、個人的にはおーかわうちさんとの絡みが嬉しいです…🥰これからも楽しみにしております無理なく頑張ってください！ (4月30日 1時) (レス) id: d7ae2cc963 (このIDを非表示/違反報告)
眠蕗(プロフ) - のののさん» ののの様 ご連絡差し上げるのが遅くなり申し訳ありません！感想をいただけて嬉しいです。裏描写のあるストーリーもいつかは書きたいと考えておりました。作成した際はお知らせさせていただきます、ご意見お寄せいただきありがとうございます🥹 (3月30日 22時) (レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠莉 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=avgvu80491
作成日時：2024年1月7日 0時
