カプチーノ

エモ系女子 2. ページ3

市ノ瀬「おいコラてめぇ……」


般若だ、般若が見える…。


私は死を覚悟した。


死ぬ前にせめて…安元さん(お母さん)の手料理が食べたかった………。


市ノ瀬「酒勝手に開けてんじゃないわよ…」


「すいませんでした」


市ノ瀬「はぁ…しょうがないわね。今日も仕事あるんだからさっさと支度しなさい。送ってあげる。」


お咎めなし？まさかの？よっしゃ勝った(何に)。

こういう所やっぱはるさん私に甘いよね。


ニヤつく私にはるさんはこう言い放った。



市ノ瀬「次やったらぶん殴りに行くわよ。」



全然甘くねぇ…。超怖い…。


市ノ瀬「ほら、早く支度してきてよ！私忙しいのよ！？」


「はーい」


急いでリビングに入り、エスプレッソマシンでカプチーノを淹れている間にジーンズ＆Tシャツを着替える。


迷っている暇もないのでシンフォニー・ブルーのセットアップ。上はミニトップのノースリーブで下はバギーパンツでお気に入りのやつ。

着替えるとドタバタと洗面所に駆け込んで薄くメイクを施す。顔洗わなくていいのかって？さっき外に出る前にもちろん洗いました〜ざんね〜ん！！


ウザイ顔芸を1人で披露しながら短めの髪を軽く結ぶだけのハーフアップにし、とっくに淹れ終わったカプチーノを一気に飲み干す。
これまたドタバタと玄関に舞い戻り、黒のプラットフォームパンプスを履いて、ようやく私は外に出た。

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