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「…や、花宮!」
肩を揺さぶられはっと目が覚める
「やっと起きた…はよAん所行ったってくれへん?」
「はぁ…?」
「ええから。ワシじゃあかんねん」
罰が悪そうに顔を歪める
「お前は彼奴の存在理由やから…」
帰るしなんかあったら連絡してくれや、と部屋から出て行く
玄関まで見送って鍵を閉め、リビングへ
俺がAの“存在理由”…とか…
…そんなの、あるわけねぇだろ
恐る恐る扉を開ける
『どうしたの?』
タオルに半分顔を埋めながら目を細める
目元は赤くなっていて相当泣いた事が伺えた
「…なぁ」
近くに座り込み裾を掴む
「俺の事、好き…?」
暫くの沈黙に耐えられなくなり抱き着く
好き、って言ってくれねぇんだな…
顔を上げると同時に体が浮く
抱き上げられて寝室まで連れて行かれる
どさっとベッドに転がされ
「はっ…?」
思わず間抜けな声が出た
視線を合わせて動けないでいると突然苦しい位のキスをされた
『…ごめん』
情事を思わせる瞳に負けて背中に腕を回す
Aの事だから何も思わずこんな事しねぇし…
…Aなら、別にいい
「いい…」
言えないなら、行動で示してくれればそれで…
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眠猫 - 堕天使ルイさん» それはこれから書きますので良ければこれからもみてください(´・ω・`) (2018年3月30日 17時) (レス) id: 8fe4170db8 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルイ - ……………あ″ぁ…やばい…めっちゃ泣ける。花宮、これからどうするの…?そもそも、夢主どうしたの…? (2018年3月28日 3時) (レス) id: 3344530ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眠猫さん | 作成日時:2017年12月9日 23時