白い君に映るもの【ヒロアカ】 (ページ3)

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no.side

教室はひどく騒がしかった。

なぜなら、その授業が進路指導だったからだ。

｢おーい、お前ら静かにしろー」
担任のやる気なさげな声が教室に響く。

｢まぁ、今から進路指導だが
　全員ヒーロー科だろー？」
担任の声に2人を除いて全員が返事をする。

返事をしなかった2人。
1人は、興味なさげに窓の外を眺め、
もう1人は、クラスの様子を黙って眺めていた。

｢あー、轟は雄英行くんだったな」
クラスの全員がやっぱりと心の中で思った。
あの強力な個性を持つ轟は雄英に行く事は、不思議でもなんでもなかった。

｢あー、あと流も雄英だったな」
その瞬間騒がしかった教室が静まりかえり
全員が目を見開いた。
あのクールな轟までもが大きく見開いた。

流に個性があったのか？
流はヒーロー志望なのか？
そんな疑問を込めた視線で全員が流を見つめた。

だが、とうの本人は変わらず窓の外を眺めため息をつくだけだった。

｢まー、驚くこともあるかもしれないが、全員この希望用紙に詳しく書けよー」
担任のその言葉で全員、我にかえりまた教室が騒がしくなった。