白い君に映るもの【ヒロアカ】 (ページ16)

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no.side

結局、轟チームのタイムが一番早かった。

そして今、流VS轟､障子の試合が始まろうとしていた。
ちなみに、轟チームが最初ヒーローだった為、流がヒーローだ。

【スタァァァート!!!】

合図がなった瞬間。
流を映していたモニターが桜吹雪で見えなくなった。

モニターを見ている全員が狐の姿になったと思った。

しかし、モニターに映ったのは...

身体に炎を纏わせ頭からは狐の耳、後ろには、狐の九本の尻尾が
顔には、狐の時と同じ赤い模様が付いていた。

そして、何より隣に流が変身した時と同じ大きさの金色の炎の九尾の狐がいた。

狐は流の周りをクルクルと嬉しそうに走った。
どうやら、狐には、意思があるようだ。

流は、どことなく嬉しそうにすると
自分の右目を手で覆った。

すると、右目の少し下から、生えている狐の耳まで金色の炎に覆われた。

狐は流の横に立ち、
流は燃えている狐の頭を撫でた。

狐は、2m位に縮みビルの中入っていった。

狐は、凄いスピードで核を探し、

流は、ゆっくりと階段を登り始めた。

モニター室では、皆が口を開けモニターを見ていた。
流の姿の美しさと狐の圧倒的な姿が全員の頭に焼き付いた。

今は、モニターには轟チームが映っており、
轟チームが障子を窓から逃がしていた。

障子の個性で今どうなっているのか悟ったのだろう。

その様子を影で狐に見られていると気付かずに
『見つけた。』

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轟side

今、流と向かい合う形で立っていた。
いつの間にか、見つかっていたらしい。

流はこの間、見た時と姿が違い驚いたが、
やっぱり綺麗だった。

『力、使って』
「まだ、考え中だ」
『そう...』

俺は、その返事を聞くと
流に向かって氷を出し、油断させ
避けたところを思いっきり殴った。

しかし、避けられ逆に殴られた。

『大振り過ぎ』

前から、狐が突進して来ていて
それをかわすと
さっきまで居なかった流が何故か後ろに居て
壁に叩きつけられ、狐に抑えられた。

流がその隙に核に触り
俺達の負けで幕を閉じた。