白い君に映るもの【ヒロアカ】 (ページ15)

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轟side

俺と障子の番になった。

俺的には、一瞬で終わらせたい。

相手は、葉隠と尾白だ。
いけそうだ。

俺は、スタートの合図で障子の個性で核の位置を把握し、
ビル全体を凍らせた。

【ヒーローチームWiiiiiiiinnnnn!!!】

弱い。
「悪い。レベルが違い過ぎた。」
俺は、左で氷を溶かしていった。

モニター室に戻ると、
耳朗からはなれ部屋の隅で流が手招きした。

流の隣に座ると、流が赤と金の瞳で俺を見る。

『僕、知ってる、轟の個性』

『もうひとつの個性、何で使わない？』

お前に何が分かるんだ...
何も知らないくせに...っ

猛烈に腹が立った。

「お前に何がっ『しーっ』チッ」

『"あなたの個性はとても綺麗で優しいのにどうして使わないの？
　あなたの個性に親も周りも関係ない。
　その個性は優しいあなたが使う綺麗な個性だもの"』

流は、思い出すようにゆっくりと誰かの真似をするように言った。

『これは、僕のヒーローの言葉。』
目を細めて言った。

「...いい言葉だな。」

『うん、いい言葉。』
無表情だがどことなく嬉しそうに言った。

「...すまない。」

『いいよ。何か、変わるといいね』
再び無表情になった流は、耳朗の隣に帰っていった。

俺は、何かを忘れているようだ。
何を忘れているのかも分からない。

複雑な気分で他のチームのモニターを見た。