白い君に映るもの【ヒロアカ】 (ページ14)

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耳朗side

グラウンドに着くとAはもう居た。

ウチは私服ぽいけど、Aは

上は、白い袖が五分丈のライダースーツのようなぴっちりしたものに
ガーターベルトのような黒く細いベルトがたくさん着いていた。
上と下を繋ぐような黒く太いベルトに黒いポーチが着いていて、
下は、黒いズボンに黒いブーツ、そして黒い手袋といった感じだった。

細いのが凄く強調されていて、スタイルが良く、男っぽかった。

「A、コスチューム凄く似合ってる」
Aは少し目を細めた。

『ありがと。響香も似合ってる』

Aに言われると、美少年に言われたようで少しテレる。

その後、皆が集まりだし、全員集合したところでオールマイトが設定とルール説明。

設定は、ヴィランが核兵器を持って屋内に潜伏。
　ヒーローが倒すか捕まえる。

ルールは、ヒーロー側が見つけて倒すか捕まえれば、ヒーロー側が勝ち。
　逆にヴィラン側が返り討ちにすればヴィラン側が勝ち。

アメリカンな設定だ。

組分けで、くじをひく。

ウチは、引き終わってAを見ると

"？"を浮かべていた。

「どうした？」

『...当たり？』

「おぉ！流少.....？」

轟「流は、少女です」

「ありがとうッ‼轟少年！流少女！それは、当たりだ！
　全員終わったら、勝った組で一番タイムが早かった組と2対1で対戦してもらう‼」

『分かりました』

当たりというかハズレな気もする..。
まぁ、Aなら勝てるでしょ。

一回戦目は、緑谷､麗日VS爆豪､飯田。

他の人は地下のモニター室に向かった。

モニター室では、どっちのチームが勝つかで盛り上がっていた。

爆豪達が勝つという口論でAが一言。

『あの、爆発頭君、あの表情、負ける。』

その一言で静まり返り、試合が始まった。
皆は、その一言を意識しモニターを見つめた。

とうの本人のAは、ウチの隣で静かにモニターを見つめた。

....結果は、Aの言った通り爆豪達が負けた。

しかし、勝った方が重症という変な終わり方だった。

評価では、ヤオモモが完璧な発言をし、
そのあと、Aが
『間違った自信が負けに繋がる。』
と、短く発言した。

爆豪は、Aの発言で唇を噛み締めていた。

Aは、ウチの隣で小さく
『爆発頭君なら、変われる』
と、目を細め呟いた。