ダイスキナヒト (ページ18)

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-翌日-
昼休み、部活のメニューを立てようと生徒会室に古橋と出向く
生徒会の奴ら以外殆ど来ないから静かでいい

まぁ原達は普通に来るけどな
あとAは大抵ここに居る事が多い

扉を開けた先にはAは居なくて数人の男女
この前マネージャーになりたいと言ってきた奴もいた
なんとなく見覚えのある顔は多分俺が関わった奴だろう

「…面倒な時に来たものだ」
「生徒会に何か御用ですか？」

いつも通りの猫被りで笑いかける
傷だらけの奴等は血気盛んなようで相当ご立腹な様子

「ねえ、アンタのせいでこの子怪我したんだけど」
「何の事だかよく分からないのですが…」
「お前が階段から落としたせいで！」

「…Aの事をあの女とか抜かしやがったからな。当然の代償だろ」

思い出しただけで殺意に見舞われる

ああ、腹が立つ。ホントなら消えて欲しいのによ
妥協してやったのに一々そうやって言って来るから無知な奴は嫌いなんだ

「殴るなりなんなりしろよ。俺としてはAが構ってくれるから好都合だ」
「言われなくてもそうしてあげますよ」

殴られる直前で男女の動きが止まる

『まこ達に手を出したら許さないって忠告してあげたのにね？』

笑っている彼奴の顔はこれでもかという程冷えていた

俺達に手を出すのを許さないのは先輩としてなのか、生徒会長としてなのか
それとも俺達だから、なのか

…俺としては後者の方が嬉しいけど