兄の顔したばけもの ページ19
夢主の口が悪いかつ夢主が轟家
近親ソーカンぽい
小説の書き方を忘れたのでぐちゃぐちゃです
Q.声変わりしてるのでは？
A.いや知らんけど…………………
____
目が覚めたら見知らぬ天井、とかよく言ったものだ。
ここは病院じゃない、かと言って自分の住んでる家でもない。
じゃあ、ここってどこなの？
「Aちゃん」
ハッと横を見ると、火傷まみれのばけものがケタケタ歪んだ笑顔でこっちを見ていた。
「来ないで、殺すわよ」
「ひどいなぁ」
対して傷ついてもいなさそうな顔して、またケタケタ笑った。何がおかしいのかさっぱり分からない。それが気持ち悪くて、私はちょっぴり怖くなって、足が置物になったように動かなくなった。部屋の温度が高いのか少し蒸し暑かった。
「ここどこ」
「俺の家」
「はあ？」
バカ言うな、このクソッタレ。誘拐犯じゃないか、このばけもの。
だけど足はちっとも動かなかった。
「アンタ何が目的なの？金？」
「Aちゃんが居るならそれでいいよ」
このばけものは私が好きなのか分からないけどどこかおかしい。早くここから出て行きたい。焦凍、冬美お姉ちゃん、夏雄お兄ちゃん、ママ、パパは…まあ頼もしいからいいか、はやく助けに来ないかな。
「Aちゃんはさ」
「俺のこと覚えてる？」
覚えてるとかそもそもアンタに会ったことないし、って思ってソイツの顔をまじまじ見る。なんてことない、ただの醜い顔。ちょっとばかし大好きなあの兄の顔にも見えなくもないが、あの兄はもうこの世に居ないのだ。
「誰かに似てる？」
「は」
「お兄ちゃんって呼んでみてよ」
まさか、まさか……
いや、このばけものはきっとただのペドフィリアに違いない。そう、そうでしかないのだ。
まさか、まさか…ね……
「ほら、お兄ちゃんって呼んでみてよ」
「Aちゃん」
ケタケタ
Aちゃん、と私を呼ぶそのばけものの声に古い記憶が呼び起こされた。ああ、ああ！そんな筈はない。だって、だって、あの兄はあのとき、死んだ、はずなのに……
そうは思っていても、こんなに愛おしそうに私の名前を呼ぶ人間、この世にたった1人しか居なかったはずで、なのに、なのに、なのに……
「燈矢、お兄ちゃん……」
「…Aちゃん」
頭の中で否定を繰り返していても、口から出たのは居ないはずの兄の名前だった。
アンタのその火傷まみれの醜い顔で、アンタのその兄によく似たそっくりな声で、アタシの名前を呼ばないでよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - オバホ好き、、優しいんだろうなって常日頃思う (2022年8月29日 17時) (
レス) @page26 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 小川優さん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年8月15日 3時) (レス) id: f378124263 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - 全部重ためだけど短いからブルーにならずに読めていい!!! (2022年8月14日 1時) (レス) @page24 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 真昼さん» だいたい月1で作品を書いているので、いつになるかは分かりませんが続きます。 (2022年8月5日 16時) (レス) id: f378124263 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 続きますか？ (2022年7月22日 0時) (レス) @page24 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねむ | 作成日時：2021年11月23日 20時
