静電気なあの子 ページ13
急ぎ足。超雑。
最後のが書きたかっただけ
__
私の個性は静電気。ただの静電気。
私に触ると静電気に触れたようにビリビリする。だからビビって誰も私に触らない。
(まともに誰かと触れ合ったの、いつだっけ)
今日も一人ぼっちだ。
放課後、誰かに声をかけようとして、手が触れてしまって、それでみんな居なくなっちゃった。
こんな個性要らなかった。没の没。木偶の坊だ。
何か敵に立ち向かえるような個性じゃない、触ると少しビリビリする。それだけ。
手すりに捕まりながら、俯いて階段を降りた。
今日はもう誰にも会いたくない。帰って柔らかいベットで寝てしまいたい。
そう考えていたせいで、ボーッとしている私は誰かにぶつかってしまった。
「あ、ご、ごめんなさい」
「ごめん！君こそ怪我とかしてない？」
上を向くと稲妻が走ったような黒のメッシュが入った金髪の男の子と目が合った。
最悪だ、今日はもう誰にも会いたくないと思っていた矢先に、しかも明らかに陽の人間に！
反射でバッと下を向くと、金髪の子が顔を覗き込んできた。
「やっぱかわいい……」
「え？」
何を言ったのかよく聞こえなくて、聞き返してしまった。もう関わりたくないのに！私のバカ！アホ！ノロマ！グズ！
「ねぇ！名前教えてよ。俺上鳴電気！LINE交換せん？」
「え、わ、私、夜野…A……」
陽キャのノリ怖い！いきなり名前聞かれて、咄嗟に答えちゃったし、何？LINE？無理無理無理無理！LINEの友達家族と公式アカウントしかないし！笑われる！
「Aちゃん何か好きな食べ物とかある？次の休み一緒に出かけよーよ」
ギュッと手を握られる。
ビリビリ
「あ」
まただ、また私の役立たずの個性が！
きっと上鳴くんも離れていってしまう、私の静電気にビックリして、もう手も握ってくれない！
ぎゅーーーっ
「……？」
「Aちゃん？」
「なんで……」
なんで、手を離さないんだろう。静電気でビリビリして、手を離したくなるだろうに。なんで、なんで！
「なんで触れるの」
「なんでって？もしかしてちょっとビリビリしてるやつ？」
「わたし、私個性静電気で、普通手を離すでしょ」
声が裏返る私はなんだか動揺してて、手を握ってくれた上鳴くんを離したくないみたいに早口だ。
ああ！と何かわかったように上鳴くんが笑う。
「ほらっ、俺！個性帯電だから、Aちゃんに触れるんだよ！」
そう言った上鳴くんの笑顔が眩しくて、それが目に入って泣きたくなった。
宇宙の煌めきが消えてくみたいに→←思い出になってくれるな、と泣いた日
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ゆう(プロフ) - オバホ好き、、優しいんだろうなって常日頃思う (2022年8月29日 17時) (
レス) @page26 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 小川優さん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年8月15日 3時) (レス) id: f378124263 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - 全部重ためだけど短いからブルーにならずに読めていい!!! (2022年8月14日 1時) (レス) @page24 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 真昼さん» だいたい月1で作品を書いているので、いつになるかは分かりませんが続きます。 (2022年8月5日 16時) (レス) id: f378124263 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 続きますか？ (2022年7月22日 0時) (レス) @page24 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ | 作成日時：2021年11月23日 20時
