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結局シリアスになってしまう駄作者 ページ16

『……はい、何なりと』







安「…………







死 んだ人間が生き返るって事ってあると思いますか………?」






安室さんは下を向きながらも、視線だけをこちらへ向けた。


………何を思っているのかは読み取れなかった。






『……まるで、さっきの人達が“死 んだ人間”だと言っているようですね?』




安「……………………」




『まぁまぁ、そんなに睨まないで下さい。冗談ですよ。
















私はあると思いますよ』





安「ッ!」






バンッと安室さんが机を叩く。


えっ!?な、何!!??
心臓止まるかと思った…………




安室さんは………いや、これは降谷さんだ。

降谷さんは何かを求めるような目で私を見つめた。






降「死 んだ人間は蘇らないッ!!!」





『……』







降谷さんはグシャッと自分の髪を掴んだ。


顔は歪んでいる。






降「そんな事あるわけないッ………そんな事…あるわけ……………」




『……降谷さん』





降「!」






私はガッとカウンターを乗り越えて、降谷さんを抱きしめる。






『……降谷さん、貴方は現実を見過ぎている。この世界は貴方が思っている以上に、夢と希望で溢れているんです。

貴方はもう現実ばかり見なくていいんですよ。夢を見ていいんです、子供の頃のように。


貴方にだってその資格があるんですから』





降「!!………ッ僕は耐えられない………また、彼らを……友を失うのは…………もうッ………………!」





『………何を言っているんですか。





彼らは貴方に守ってもらいたいなんて微塵も思っていませんよ。』







降谷さんがビクッと震えたのが分かった。






『…………彼らは貴方と一緒に守りたいんです、お互い助け合いながら。貴方を、この国を。

…貴方は少し責任を負いすぎです。




何もかも隠してしまったら、貴方も寂しいし、残された方も寂しいものなんですよ









もう、無理しなくてもいいんです


なんたって、貴方には支えてくれる友達が戻って来たんですから!』







ニカッと笑いかける。



降谷さんの瞳が揺れた。




すると降谷さんは、ギュッとさっきより強く抱きしめ、私の肩に顔をうずめた。






降「…ッ君は本当に、読めない人だ………!」






『はは、ありがとうございます』








暫く私と降谷さんは抱き合っていた。



…私の肩が濡れていたのはここだけの秘密。

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ののいろ系女子(プロフ) - やんべぇ…久しぶりに読んだのにめっちゃ面白い……!!(*´ω`*)すき()更新を餅巾着作りながら待ってます(^ω^) (2021年3月26日 14時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 警察学校組生き返らせた話を見てふと思ったのは松田さんと佐藤さんが再会したらどうなるか気になりました(^_^;) (2020年3月30日 0時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
あずき嬢 - ナイスガイでクイズノック思い出したw (2020年3月27日 12時) (レス) id: 2bfb99dd96 (このIDを非表示/違反報告)
うりよ - 面白い!!!!神かな??????????応援してます!!!! (2020年3月22日 14時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - いや、何かもう、うん、最高ですね。神ですね。応援してます! (2020年3月4日 13時) (レス) id: acbe17e285 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむる | 作成日時:2019年4月13日 13時

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