伏黒くんに聞いてもらおうと思う(2回目) ページ24
*
コンビニを出てすぐの路肩で、2人並んでアイスを齧る。
シャリ、と音を立てて齧れば、口の中に広がる冷たさと甘味。
「......お前さ」
「うん」
「宿儺の事好きだろ」
「!?!?!?」
「いや、なんで驚く」
驚きすぎだろ、と不満そうに言う伏黒くん。
私が宿儺くんのことが好きかどうかはこの際どうでもいい。
「まさか伏黒くんの方から恋バナ振られるとは思わなかった」
「は???」
ガチトーンでした。
あれ、既視感しか感じない。
「なんでそう思ったの?」
「なんとなく」
「お、おう...」
それに、と彼は続ける。
「家庭科ん時とか、お前ら一緒にやってたろ。何より前に俺にあんなこと聞いたしな」
夏祭りだって誘ってんの見たし、と。
お、おう。
まさか伏黒くんにバレるとは。そりゃそうか、同じクラスだし。
んで、とまた伏黒くんが切り出す。
「聞けたのか、アイツに」
「え、何を?」
「だから、俺に相談して来たろ」
「あー、思い出した」
確かに聞いたな、そんな事。
今も気にしてはいる事。
「......聞けずじまいだよ。なんか、聞いたらダメな気がして、聞けてない」
「そっか」
彼にとって迷惑なんじゃないかな。って。
たまに思ったりもする。
「それがどうかしたの?」
「......いや、それだけだ。...じゃあな」
とだけ言って伏黒くんは踵を返して去って行った。
彼なりの心配なのかな、そう言うことにしておく。
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麦茶(プロフ) - 小宮瑠璃さん» わーい、ありがとうございます!神......!!いや、あの、私にはもったいない...(感激しながら)読んで下さってありがとうございます本当に...ジャンルはそれ以外も大好きなのですが、やはり書くなら純愛物だなと。これで心を洗って下さったのなら何よりです...(意味深) (2022年4月14日 19時) (レス) id: d98a2cb0d7 (このIDを非表示/違反報告)
小宮瑠璃 - ただの神じゃねぇか…!!!!() ツンデレ大好き。もう最高!てか純粋な恋愛物なんて久々に見たわ…心が洗われた(意味深)(汚れた人間) (2022年4月13日 23時) (レス) id: dbce0c6b80 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - るーさん» レスが物凄く遅れてすみません...!コメントありがとうございます。ツンデレ宿儺さん、完璧に解釈一致です...!最後まで読んで下さってありがとうございました! (2022年1月18日 23時) (レス) id: d98a2cb0d7 (このIDを非表示/違反報告)
るー - やばいなこれ絶対宿儺さ器用だけど性格が不器用なタイプだよこれツンデレだよこれ好きです (2021年10月4日 0時) (レス) @page7 id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - ゆずポンさん» あらまぁ同担さん!!(おばさん?)宿儺さんの小説で2度目(ry推しの同担さんに出会えるとか運命......!?(?)いやぁ嬉しい限りです。こんな妄想と偏見しかない小説を読んでくださってありがとうございました......! (2021年6月6日 17時) (レス) id: d98a2cb0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麦茶 | 作成日時:2021年3月31日 16時