宿儺くんって、意外と器用。【両面宿儺】

もぐもぐしてみる ページ3

驚きつつも唐揚げをもぐもぐしてみる。


「んっ！？うまっ！！」

「食いながら喋るな、汚らわしい」


宿儺くんには言われたが、そんなの気にならないくらい美味しい。

冷めてるのにジューシー。今まで食べた唐揚げの中でダントツ一番になるレベル。


「これ、誰作ったの？」


「俺。」


まさかの宿儺くん。


「すごっ...ってか自分でお弁当作るの宿儺くん女子力高い...むぐっ」


言い終わる前に突っ込まれた。因みに今度は玉子焼きだった。


これまた美味い。今、私の目は今日イチキラキラしているだろう。


「宿儺ぁ〜！...あれ、お前ら何してんの」


宿儺くんに用があって来たらしい悠仁が私に問うた。


「宿儺くんに餌付けされてた」


「ん？？餌付け？？」


「誤解を招く言い方するな、仕方無く分けてやってただけだ。勘違いするなよ」


餌付けだろ！と言いたくなったが、宿儺くんが私を睨む目が怖すぎたのでやめといた。


「それより、宿儺くんめっちゃ料理上手くない？！意外なんだけど」


「それね、私もコイツから食べさせて貰ったんだけど」


めっちゃ美味かった、と口を挟んだのは野薔薇ちゃん。


「コイツから...って悠仁の分も宿儺くんが作ってんの？」


「うん」


と宿儺くんの代わりに悠仁が答えた。


宿儺くんの意外な一面発見。発見出来た私はもう満足である。



━━━━━━━━━━━━━━━


「仕方無い、弁当(それ)全部お前にやる」




「マジ、？ありがと」




「お前な...」

翌日ぅ→←空腹で死にそうな私を助けて

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す