参-11 ページ47
「なるほど!それで俺の所に!」
「はい。今日はよろしくお願いします!」
師範に稽古を頼むことも考えたけれど、私は他の柱の方々に稽古をしてもらうことに決めた
鬼によって攻撃の仕方は様々で、いろんな戦い方に適応して戦えなければならない
私は攻撃の速さが取り柄だけど、それだけでは駄目なんだ
それぞれ異なる呼吸を使い、そして鬼殺隊の最高位である柱の方々と稽古をすることで、色々な力がつくはず
柱の方々と稽古だなんて恐れ多いけれど…これが最善策だ
「こちらこそ楽しみにしていた、長月少女!」
鴉に連絡してもらうと、煉獄さんは予定はないとの事だったのですぐに伺ったのだ
「では始めるぞ!」
「兄上、Aさん!お疲れ様です」
ひと段落つくと、千寿郎君がお水を持ってきてくれた
「有難う!」
「ありがとう、千寿郎君」
煉獄さんは水を一気に飲み干し、その隣で千寿郎君もお茶を啜る
「兄上が仰っていた通り、Aさんの技は速くて適確ですね。凄いです」
煉獄さんの弟である千寿郎君は、初対面の私にも優しい笑顔で話しかけてくれる
屋敷に着いた時、千寿郎君が迎えてくれたんだけど、本気で煉獄さんが小さくなったのかと思ったくらい似ている
「ああ!今日は改めて感心した!」
「え?!私、全然…」
煉獄さんの攻撃は一つ一つの重みが凄かった
師範ほど速いという訳ではないけれど、それを受けてしまったら反撃ができず、私は押されっぱなしだった
なのに煉獄さんはたくさん褒めて下さって、きっと教えるのが上手いんだろうなと思った
「実は俺も、気を抜くと一本取られそうなくらいだったんだ!」
そして煉獄さんは太陽のような明るい笑顔で、真っ直ぐ私に言った
「長月少女は柱にも劣らない実力がある!その調子で頑張れ!いつか鬼の始祖を倒せるだろう!」
170人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時