弐-22 ページ28
鬼が灰になって消えたのを確認して、師範の所へ行く
「派手によくやったな!助かったぜ!」
「ありがとうございます、師範」
「それにしても…胡蝶が柱か」
「そっか、胡蝶さんが十二鬼月を倒したんですよね」
「あの鬼共が言うにはな。鬼の言う事は信用ならねぇけど、胡蝶の口ぶりからしてもそうだし」
確かに他に隊士は見当たらなかったし、殺された跡もなかった
胡蝶さんが柱に…!
蝶屋敷で働きながら柱にもなるなんて、凄いなぁ
怪我もすぐ良くなりますように
「…哀しい鬼…だったなぁ…」
屋敷に帰って改めて考えた
私がこの世で一番嫌いなのは間違いなく鬼だ
特に遊び感覚で人を傷つける鬼には心底腹が立ってくるし、殺意が湧く
しかし中には今回のように、本能だけで行動せずに情を持つ鬼もいる
普通の人だったのに鬼に変えられて、人を喰べないと生きていけない体になる
鬼は生きるために人を喰べているだけ。私たちが動物の肉を食べるように
鬼舞辻がいなかったら鬼は皆、人として生き、死んだだろう
「…無闇に殺すのは…どうにかして救いたい…」
それでも、そもそも方法がない…殺すしか…
鬼はこの世の条理から外れている
人を喰う為ならどんなことでもやる
そいつらが人々の生活を脅かす訳にはいかない
だから私たちが鬼を斬る
次は人に生まれ変わって欲しいと願いながら
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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時