夜明けを導く光【鬼滅の刃】 (ページ15)

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弐-9 ページ15

それから私は軽く湯浴みをして朝食を食べた後、部屋に案内された

だけど…師範の屋敷はとにかく広かった

『広い？まぁ柱だからそれなりに屋敷はでけぇんだよ。もし迷ったら派手に大声出しとけ』

らしいのだけど、迷う以前に部屋が広すぎて落ち着かない…

八畳、十畳くらいかな？この部屋なら余裕で刀の素振りが出来そう

「ひ、広いですね…」

「これから少しずつ家具を増やしていくから、そうしたらきっと慣れるわよ｣

ここまで案内してくれたのは雛鶴さんだ

その大人っぽさから、既に母親のような雰囲気が滲み出ている

「そんな、家具まで…ありがとうございます｣

「任務明けだからゆっくり休むといいわ。布団ここに敷くわね｣

「はい！おやすみなさい｣

「ふふ、おやすみなさい｣

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雛鶴side

襖を閉めてまきをたちの所へ向かう

Aちゃん…人見知りもしない様子だったし、この家にはすぐに馴染めそうね

それにしても、あんなに幼い子が鬼殺隊士だなんて…

「雛鶴！Aはもう寝た？｣

「私もはやくお話ししたいです〜｣

私が台所に入っていくと、食器洗いをしていたまきをと須磨にそう言われた

「えぇ。かなりお利口さんよ、しっかりしてるし｣

「須磨より年上みたいだよなー｣

「あーーーーーっ！まきをさんはまたそんなこと言って！｣

まきをも須磨もAちゃんに興味津々のようだ

「そういえばAちゃんっていくつ？まだ十三歳だったっけ？｣

「若〜い！天元様が選んだ隊士ですもん、きっと凄い才能があるんでしょうねぇ！｣

「…そうね｣

…どうかAちゃんには死なないで欲しい

鬼殺隊は死と隣り合わせ

"絶対"が保証されていない

須磨の言う通り、天元様が選んだ隊士ということなら相当な見込みがあるのだろうけど

どうしても心配になっちゃうわ…