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参-4 ページ40

光の呼吸 壱ノ型 光陰流転


「…あ?」

鈍い音を立てて鬼の首が地面に転がった

「どうやって俺の攻撃を掻い潜った…」

私は、あの(おびただ)しい数の蔓をみじん切りにして鬼の頸を斬ることに成功した

あんなに速く刀を動かせるようになったのは、紛れもなく師範のおかげだ

「くそっ!やっと山と一体化して…もっと…もっと人を沢山喰えるはずだったのにぃぃ!!」

「…」

既に山と一体化出来るほど人を喰ったのに、それ以上喰おうとする理由が分からないな…



「長月少女!頸を斬ってくれたか!想定より随分早かったな!感心感心!」

炎柱様が相手をしていた植物の蔓なども、私が鬼を斬ったことによって動かなくなったらしく、すぐ私のところに駆けつけてくれた

「そんな…恐縮です、炎柱様」

私がそう言うと、炎柱様は上がり気味の眉を少し下げた

「うーむ…君も俺たち柱と階級は同じなんだ!是非、煉獄と呼んでいただきたい!」

そんなに縮こまらなくても良いぞ!と煉獄さんは快活な声で仰った

「え、あっ…はい!煉獄さん!」

「あぁ!山の中腹に俺の継子の部隊がいるから、そこに向かおう!」

「はい!」

煉獄さんといるとなぜか私も声が大きくなっちゃうな…ふふ

山の中腹に着くと、数名の鬼殺隊員が居た

「皆無事か!怪我人はいないだろうか!」

すると、桜色の髪の毛の可愛い女の子が走ってきた

「怪我人はいません!しは…煉獄さんが鬼を倒してくれたんですか?」

「いや!こちらの隊士が斬ってくれた!」

「あらっ!」

私を見て目を丸くしたその方は、女の私から見ても可愛らしい顔立ちをしていた

「初めまして。長月A、階級は甲です」

「甘露寺蜜璃です!階級は(つちのと)です!」

甘露寺さんは私より年上のようで、胡蝶さんくらいかもしれないなと思った

桜色の髪の先は明るい緑色がかかっていて、瞳もそれと同じ色をしており、月明かりの夜によく映えていた

「甘露寺は俺の継子だが、実に優秀なんだ!」

話によると半年で最終選別を通過し、更に半年で己まで昇格したらしい

すごいなぁ…きっと特別な才能があるのだろう

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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時

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