弐-27 ページ33
師範はたまに突拍子もない事を言ったりしたりする人で、例えばこんな思い出がある
あの夜の任務の時…空を見上げると、中秋の名月に向けて月が膨らみ始めていたのを覚えている
師範と二回目の合同任務の時だ
任務中、師範が突然教えてくれたことがある
「噂で聞いたんだが…Aはまだ鬼殺隊でも若い方だってんのに、涼しい顔して派手に鬼を倒していくから人間離れしてて高嶺の花みてぇに思ってるらしいんだとよ」
「えっ?私そんなふうに見られてたんですか…?」
私たちは刀を振りながら話していた
「他の
そうなんだ…これからは笑顔を心がけようかな?
そしたら親近感湧く…?
「クッ…」
「…ということでだ!今夜は宇髄天元流、鬼と戦う時の秘訣を教えてやる!」
「秘訣…?」
「優れた血鬼術を持つ鬼…さらには十二鬼月と対峙するとなると、人間の力ではどうにも出来ないことってあるだろ」
「はい」
「ギャッ」
鬼に師範の攻撃が入った
「それでも"これ"を忘れなければある程度は突破できるはずだ」
「それは…何ですか?」
なんだろう?裏技とか?
飛んでくる鬼の攻撃を捌き、師範は見えを切るようにして言った
「"煽り"だ!」
私が想像もしなかったことを…
「あ、煽り?」
「そういう面白い面も見せれば、他の隊士の奴らも親近感湧くかもしれねぇし」
「そうでしょうか…?」
「チッ…さっきからぺちゃくちゃ話しやがって…戦ってる最中だというのに…舐めるなよ人間…」
遂に、師範と二人で相手している鬼が喋り出した
「やはりお前…柱か?」
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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時