弐-14 ページ20
美味しい芋大福を食べた後走り込みに行く
朝と違って夕方の走り込みは全力疾走の状態を保ちながら走るのだけれど
…これがかなりきつい…
心拍数が上がりすぎて心臓破れそうだもん
「これは死ぬ…死ぬる…ッ」
途中から何周したか分からなくなるし…
これは屋敷の周りを百周するんだけど、二ヶ月後は山頂までを三往復するらしい
家に帰るとすぐにお風呂に入って夕食を食べる
いつもこの時間は眠くなる
食べながらうとうとしていたら四人にくすくす笑われるけど、それでも眠気には抗えない
「ふふ、いつもあんなに頑張ってるもの。仕方がないわよ」
「凄いですよAちゃんは…!大人の男の人でもきつい稽古をきちんとやっているんですから!」
「天元様、もう少し手加減しないんですか?」
「そりゃあそうだ。鬼は男も女も選ばねぇからな…って、おっと」
「きゃーーーーー!!倒れました!!Aちゃんが倒れましたぁ!!」
「静かにしなさいよ須磨!眠っただけでしょ!(小声)」
「こりゃ派手に寝てるな…部屋まで運んでくる」
「はい、お願いします」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
天元side
食事中に眠ってしまったAを横抱きにして部屋まで運ぶ
思っていたよりも華奢で軽くて驚いた
こんな小さな体で鬼狩りをして、あの稽古もこなして…改めて派手にとんでもねぇ奴だな
これから上背はもっと伸びると思うけれど、まだ五尺程しかないAは、俺の腕の中にすっぽり収まってしまう
「ん…お父…さ…」
「なっ…?!」
なんだ、派手に寝言かよ…驚いたじゃねぇか
それにしても…
「っ…」
こいつ案外、派手に可愛い顔してんじゃねぇか!!!
何のための継子だってなるかもしれねぇが、不覚にも守りたくなってくる
娘ができたらこんな感じなのかもな…
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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時