弐-7 ページ13
「ん?俺は嫁がいるから手は出さねぇよ」
そういう意味で聞いたんじゃないけど
そもそも既婚者だったんだ…
「そうですか…」
ということは師範とお嫁さんと私で住むってことか
気まずくならないかな…?
蝶屋敷を出たとき、空はまだ暗かった
屋敷に向かう途中で私たちは色々な話をした
師範は忍の出身であること、奥さんが三人いること、その奥さんもくノ一であること…などなど
一夫多妻の家族は初めてだからびっくりしたけれど、本当にあるんだ…
でも、奥様が三人もいらっしゃるなら一人よりは気まずくならないかもしれないしちょっぴり安心
私も両親が鬼に殺されたこと、桑島さんのこと、鬼殺隊に入ってまだ半年であることなど、簡単に生い立ちを話した
「これからはどんな稽古をつけてくださるんですか?」
「まずは基礎体力を上げて、Aのその新しい呼吸を確実なものにする。それから型を決めて磨いていくってとこかな」
「音…師範はそうやって音の呼吸を完成させたんですか?」
「そうだな。でもこれは俺の場合の話だから、できるだけAに合わせながら稽古をするつもりだが」
「へぇ…ありがとうございます」
現役の柱の方に指導してもらえるのはとても有難いことだ
修行や稽古は苦じゃないし、むしろ強い自分になるためならいくらでも頑張れる
とにかく強くなりたい
いつかは桑島さんや師範みたいに柱になって
十二鬼月くらい余裕で倒せるようにして、最終的には全ての元凶である鬼の始祖を倒す
「師範、これからご指導よろしくお願いいたします!」
「おう、やるからにはド派手にいくぜ!」
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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時