メモ集ーTHE RAMPAGEー (ページ8)

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長谷川慎ページ8

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これはAの家に泊まったある日のできごと。

貴「…」

慎「どうした？」

ケータイを触る俺の横で寝ていると思っていたAが
急に起きてベットの上で膝を抱えている

慎「A？」

貴「…うぅん。」

天井を見上げたり、手で顔を覆ったり
なんだか落ち着かない様子

慎「どうした？」

俺も起き上がってAの背中に触れる

貴「…うぅんっ！」

嫌そうに払いのけられて抱えていた膝の間に頭を埋めている

慎「大丈夫？」

体調が悪いとか、怖い夢でも見たのかと色々考えてしまう

すると、ベットから立ち上がりクローゼットの方に行くA
そのまま、クローゼットから薄手のパーカーを取り出した

慎「え？どうした」

貴「散歩。…散歩行ってくる。」

目の前に立つ俺を見る事なく、目線を下げたままポツリと呟く

慎「今から？今から行くの？」

暗がりの中、黒い影がコクリと小さく頷く

もう0時を回っている。
こんな夜中にどうしたってなるけど、
負のオーラを出してるAを引き留めるのはかわいそうで、俺もキャップを手に取った

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