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You side
ut｢行かんといて……もう……僕を1人にせんといて…………鈴音……｣
その声を聞いた瞬間
縋ってくるような目と合ってしまった瞬間
否が応でも、察してしまった
大先生の記憶が戻ったんだと
本当は戻したくなかった……こうなることが分かりきってたから
私がここに来た事で苦しめてしまっている
でも、泣いている彼を見ているとあの頃と重なって
｢大丈夫……もう、置いて行かんよ……僕は、ここに居るから｣
そう言って微笑んだら、彼はきっと安心したように笑うから
僕のあの大好きな笑顔であの頃みたいに笑ってくれるから
ut｢ほん…まに?｣
と、少し不安そうに小さく笑う
｢ほんまやで……なんなら、手…握とっいたるから……｣
ut｢そっか……あり…が…と……｣
いつものにへらと笑う彼に私も笑い返すと
糸が切れた様に倒れ込んでくる
それを慌てて、抱き止める
小さな子供が安心して眠ってしまう様に今眠っている彼の顔を見てつい笑いが零れる
ちらりと3人を見ると、3人も嬉しそうに笑ってた
ut side
｢行かんといて……もう…僕を1人にせんといて……鈴音…………｣
つい、口をついて出た言葉やった
急に流れ込んで来る記憶が思い出が怖くて
あの日、急に目の前から姿を消して
ずっと会いたかった
ずっともう1回話したかった
あの日から、それがずっと心ん中に残ってた
だから、
今のこの状況が夢に思えて
また、居なくなるんちゃうかってめっちゃ不安になって
でも、僕の大好きなあの子が
｢大丈夫……もう、置いて行かんよ……僕は、ここに居るから｣
鈴音の久しぶりに聞けた可愛らしい声と懐かしい僕って響きが
荒れとった心の波を沈めるみたいに
ゆっくり ゆっくり
心の中で満たされていったのが分かって
｢ほん…まに?｣
でも、ちゃんと聞きたくて
前みたいに気づいたら、
隣に居らへんとか嫌やから
｢ほんまやで……なんなら、手…握とっいたるから｣
自分の手に懐かしい温もりを感じて
嬉しくて僕も笑う
｢そっか……あり…が…と｣
また、僕の前に現れてくれてありがとう
救ってくれてありがとう
話してくれてありがとう
思い出させてくれてありがとう
君には、助けられてばっかりや
そこで、僕の瞳はスっと閉じていった
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音夢(プロフ) - リアさん» いつもありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2020年4月12日 19時) (
レス) id: d2b1ffb567 (このIDを非表示/違反報告)
音夢(プロフ) - しおりんさん» 応援ありがとうございます！！褒めてもらえて嬉しいです！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: d2b1ffb567 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 音夢さん» 更新頑張ってください!!!面白かったのでお星様一番右側押しちゃいました(^∇^) (2020年4月12日 15時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - この作品、とても面白いです！ 何時も楽しみに読んでいます。 そして、これから鈴音ちゃんが紅葉ちゃんに対してどのように打ち勝つのかが楽しみです！ 更新頑張って下さい!! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 125744f577 (このIDを非表示/違反報告)
音夢(プロフ) - るいさん» 此方こそ教えて下さり助かりました、有難う御座います！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: 92e8bb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名。 | 作成日時：2019年12月27日 18時
