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ゾムの笑顔のその言葉で一気に静まるクラス
なんで、なんで、そんな事を言うの
私は
僕は
きっと貴方たちを苦しめたのに
忘れているはずなのに
覚えていないはずなのに
あの時と同じその顔で
その声で
同じことをまた
僕に伝えてくれるの？
僕は恨まれていても
おかしくないのに
zm「鈴音……そんなに嫌やった……？」
そんな時そんな思考を遮るように
頭上から落とされる
何度も聞いたその声
「え……？なん……で………？」
反射的に後ろを向くと
寂しそうに此方を
覗き込む彼の瞳に映る
私の酷く歪んだ泣き顔だった
「なんで、僕泣いて……?」
でも、それよりも言わなくちゃ
違うって
嬉しいって
今言わないと、
今伝えないと
彼が
ゾムが離れてしまう
でも、僕の瞳から流れ続ける涙は
止まらずに溢れるばかりで
いやだ、そんな顔しないで
そんな顔させたいわけじゃ
お願い……誰か
rb「それは違うで、ゾム」
ぽんっと頭にのせられる
大きい訳ではないけど
温かい手に安心して涙が止まる
rb「ちょっと転校したてやから、びっくりしてただけや」
ほら、もう言えるやろっという言葉に押されて
軽く頷いて、応えると
笑顔で頷き返してくれる
「あのね、ゾム……」
彼の眼を見て、
しっかりと
はっきりと口にする
「嫌じゃないで……嬉しかった……また、そう言って貰えて」
zm「そっか……それなら、良かったわ」
そう言い、笑顔で返してくれたことに安心して
私も笑い返して
rb「良かったな！」
と、言ってくれるロボロにも笑う
でも、そのあとが問題だった
周りのみんなが、ぞろぞろと戻り
三人だけになった時に
ゆっくりと紡がれる言葉
zm「なぁ、またって何……？」
周りには聞こえないぐらい静かに
でも、確かに私たち二人に聞こえたその言葉
さっと血の気が引くような感覚に襲われる
隣にいるロボロも驚いて、動かない
ゾムに伝えるのに必死になって
言ってしまった言葉が
引き起こしてしまった
zm「なぁ、俺たちどっかで会ったことある……？」
寂しそうにどこか苦しそうに
縋るように見つめる瞳に
今、伝えられたら
こんなことがあったんだよと話せれたら
どれだけ楽だろうか
rb「ゾム、それｈ……」
助け舟を出そうとした声を遮るように
zm「なぁ、この懐かしい感じは何なん……？」
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音夢(プロフ) - リアさん» いつもありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2020年4月12日 19時) (
レス) id: d2b1ffb567 (このIDを非表示/違反報告)
音夢(プロフ) - しおりんさん» 応援ありがとうございます！！褒めてもらえて嬉しいです！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: d2b1ffb567 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 音夢さん» 更新頑張ってください!!!面白かったのでお星様一番右側押しちゃいました(^∇^) (2020年4月12日 15時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - この作品、とても面白いです！ 何時も楽しみに読んでいます。 そして、これから鈴音ちゃんが紅葉ちゃんに対してどのように打ち勝つのかが楽しみです！ 更新頑張って下さい!! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 125744f577 (このIDを非表示/違反報告)
音夢(プロフ) - るいさん» 此方こそ教えて下さり助かりました、有難う御座います！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: 92e8bb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名。 | 作成日時：2019年12月27日 18時
