画家志望の海賊 2 (ページ8)

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53話ページ8

ラナside

周りが驚く中、バギー玉はゴムのように膨らんだお腹に押し返され、バギー一味の方へと飛んでいった。

『んふふ、流石ルフィ君だァネ』

ｿﾞﾛ「先に言えよな…」

バギー一味に直撃したバギー玉は大きな音をたて、建物を壊していった。

ﾙﾌｨ「よし！敵が減った！」

ｿﾞﾛ「人騒がせな」

『それでこそルフィ君だァヨ』

唖然としていた女史はルフィ君に駆け寄った。

「大体あんたらがライオンと戦った時からおかしいと思ったのよ！！人間技じゃないもの！！

ちゃんと説明してよ！！？？」

ﾙﾌｨ「ゴムゴムの風船だ！」

「それがなにかって聞いてんのよ！！」

ﾊﾞｷﾞ「…よくもまあ派手にやってくれたもんだ」

瓦礫の中這い上がってきたのはバギーだった。どうやら手下を盾にし、自分の身を守ったらしい…。

すると奥の方からあの着ぐるみ男が起きてきた。さっきまで姿が見えなかったのは気絶でもして倒れていたのか？

「バギー船長！！あの麦わらの男と絵描きのラナは悪魔の実の能力者なんです！！！ゴム人間と水人間なんです！！！」

着ぐるみ男はルフィ君と私を見るなり、慌てた様子でバギーに報告していた。

「あんたも能力者なの…！！？」

『あァ。水人間ダヨ』

ほらと水の玉を作り出し、女史に見せる。女史はとても信じられないとでも言いそうな顔で水の玉を見つめる。

すると何故か分からないが、着ぐるみ男がルフィ君に向かって飛んでいった。

「そこどけェ！！」

ﾙﾌｨ「お前がどけェ！！！」

着ぐるみ男はルフィ君に蹴り飛ばされ、壁に打ち付けられた。

するとバギーの後ろにいた男が突然我々に襲いかかってきた。

「参謀長曲芸のカバジ、バギー船長の怒り…！

この私が請け負ったー！！！」

ルフィ君に向かって剣が触れる寸前。

ガキンと音がし見てみると、ゾロがカバジの剣を抑えていた。

ｿﾞﾛ「剣の相手ならおれがする」

ｶﾊﾞ「光栄だね、ロロノア・ゾロ。
一人の剣士としてお前を切れるとはな…」

ゾロとカバジが向き合う中、ルフィ君はゾロに声をかけた。大方さっきのバギーの一撃をもらった脇腹の心配だろう。新しく巻いた包帯は血が滲みだしていた。

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