47話 ページ2
ラナside
すると直後、地面が揺れ動き、それと同時に動物の唸り声が聞こえた。
「こりゃあいつだ！猛獣使いのモージじゃ！」
さっきまでの平和な空気は終わったようだ。町長サンはうって変わって酷く慌てて、その場から逃げ出した。
女史も町長サンのあまりの変わりように焦り出し、町長さんの後を追って行ってしまった…何故か私の腕を掴んで。
『女史？私はルフィ君の所に居ても良かったんダガ』
「あんた怪我してんのにこれ以上怪我するの！？」
…それを言われちゃぐうの音も出ない。
すると、大きな破壊音とともに近くの家が崩壊した。
『！ルフィ君！』
「あ、ちょっ！ラナ！」
私は制止を振り切って崩壊した家の近くまで行き、ルフィ君を探した。
すると、派手に突っ込んだが、怪我一つなくピンピンしているルフィ君が崩壊した家の惨状を見ていた。
『大丈夫カイ？ルフィ君』
ﾙﾌｨ「おぉ！ラナ！おれは平気だ」
『見た目からして平気そうだネ』
ピンピンしているルフィ君を見て杞憂だったようだ。
「なんで生きてんのよあんた！」
「生きとるよ！？」
ﾙﾌｨ「生きてちゃわりィか？」
ルフィ君はキョトンとした顔で驚いた様子の女史たちを見ていた。
確かに普通なら死んでもおかしくないけどねェ。
「お前らこの町に来た目的はなんじゃ！なんであんな海賊と関わる？」
町長サンがルフィ君に攻め寄りながら言った。
ﾙﾌｨ「目的なら今決めた。
ルフィ君は立ち上がりながら笑顔で言い放った。
目的考えてなかったのか…まァ、ルフィ君らしいな。
ﾙﾌｨ「ラナ！あの着ぐるみ男のところ行くぞ！」
『オケィ、船長！』
「あちょっ、あんた！まだ怪我してるでしょうが！！」
後ろから鬼の形相でこちらを見る女史に冷や汗をかきながら、私はルフィ君について行った。
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作者名：正岡蘭華 | 作成日時：2022年3月10日 12時
