全ての寮を纏める者 2 ツイステ (ページ42)

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八十九寮ページ42

エリスside

～学園長室～

僕達は放課後に学園長に話があるからと、エースたちと学園長室に来ていた。

ｸﾛ「みな揃っていますね。では、早速本題に入りますが……。

先日のハーツラビュル寮の一件が一段落ついたので、君たちにもきちんと話をしておこうかと思いまして」

ブロットとは、魔法の使用に伴う廃棄物のようなものらしい。

魔法は魔力を消費して発想し、同時にブロットが吐き出される、いわば自動車の排気ガスみたいなものだ。

ｴｽ「そーいや、昔ばーちゃんから“ブロットが溜まるから気軽に魔法を使うな”って口酸っぱく言われたっけ」

ｸﾛ「大きな力にはリスクが伴う。どんなに優れた魔法士も、無尽蔵に魔法を使えるわけじゃないんです」

ｸﾞﾘ「つまり、魔法を使えば使うほど不健康になるってことなんだゾ！？」

ｸﾛ「いいえ、そうとも限りません。
ふぅむ、こればかりは説明するより見せた方が話が早そうですね。

ゴーストの皆さん、お仕事ですよ！」

そうクロウリーが言うと、ゴーストたちが集まってくる。

ｴｽ「え？な、なになに？」

ｸﾛ「さあ、君たちマジカルペンを構えなさい。学園長の特別授業はまだまだ続きますよ。エリスくんもやりますか？」

『ブロットについては十分理解してるからいい』

ｸﾛ「ですよね。イヴくんは後ろに下がってください」

ｲｳﾞ「は、はい」

するとゴーストたちがグリムたちに攻撃をしかける。

しばらくお互い攻撃を続けるとクロウリーが「はい、そこまで」と止めに入った。

ｸﾞﾘ「オイ学園長！ブロットの話と、ゴーストとの戦い、なんの関係もなくねぇか！？」

ｸﾛ「グリムくん、首輪についた魔法石を見てごらんなさい」

グリムの魔法石はインクを垂らしたような黒いシミがついていた。

『それこそが魔法を使ったことにより生じたブロットだ』

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