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六十八寮ページ21

イヴside

リドル先輩はトレイ先輩の言葉にも声を傾けなくなっていた。

『リドル！何でも自分の思い通りになるはずないんだ！！やめろ！！』

ｴｽ「そうだ！そうやってすぐ癇癪起こすとこが赤ん坊だっつってんの」

『エースはもう少し言葉を選べ！！』

ﾘﾄﾞ「今すぐ撤回しろ！
串刺しにされたいのか！？」

リドル先輩は顔を真っ赤にして怒っている。

……本当に赤ん坊みたいだ。

ｴｽ「やだね。絶っ対にしねえ」

ﾘﾄﾞ「うぎいいいいいい！！！！！！」

ｹｲ「ガチでヤバいって！お前ら逃げろ！」

景色が一変する。

辺りは霧が漂い、庭中のバラの木が浮き上がっていて、ひどい荒れようだった。

ｸﾞﾘ「うわわ……庭中のバラの木が全部浮き上がっていくんだゾ……！」

ﾃﾞｭ「なんて大がかりな魔法なんだ！
まさかアレ全部で突っ込んでくる気か！？」

『このままじゃ、怪我人がでる…。
何とかしなきゃ………！！！』

このままじゃ先輩が危ない！！

私は気がつくと先輩の前に立っていた。

『なっ、イヴッ！！！！』

ｲｳﾞ「やめてくださいリドル先輩！このままじゃ怪我人が出てしまいます！」

説得するが効果がなかった。

ﾘﾄﾞ「邪魔だ！！

薔薇の木よ、あいつの身体を、
バラバラにしてしまえーーー！！！」

私の前にバラの木が迫って来る。

覚悟を決めた時、フワッと周りが明るくなった。

そして、バラバラにされた感覚もなかった。

ゆっくりと目を開けると、たくさんのトランプがヒラヒラと落ちていく光景だった。

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