検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,923 hit

第二十五話 負債の記憶 ページ25

side:A
 
【……そこは。有る限りの白だった……】
 
ぐしゃぐしゃした顔の男が私に何かを云う。
 
「っ!!!」
 
私は体を起こした。
裸足のまま、駆け出す。
 
ヘアピンを用意して、自分の家の壁を登り、書斎の窓を開けて、中へ侵入した。
 
「……確か、あれはこの辺りへ……」
 
バラバラ散る経歴書。
 
一枚目は森 鴎外
二枚目は中原
 
「……此じゃない。此方か?」
 
もうひとつのクリアファイルを散らかすとまた経歴書が溢れ落ちた。
 
「……合った。」
 
一枚の経歴書。
これは、私が独自のツールで手にした物だ。其処に写ってる写真には気難しい顔である人物が写っている。
 
それから一番上の棚から更に私の経歴書を取り出す。あまりにも白いところが多すぎる。
 
経歴書に書かれた電話番号をダイヤルして出た人物を呼びつける。
 
開襟襯衣に腕を遠し、赤い直衣を着てスカートを穿く。白い包帯を正して赤い靴下をサスペンダーで吊る。
 
「……たまにはね」
 
何時も襟元を閉める赤いリボンで髪を束ね、その中央で獄幻マークのバッジで止める。
 
「……よし。」

第二十五話 万事の答、誰が知り得る?→←第二十四話 月下の飢



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグズ , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ネモ@ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yuu2522/  
作成日時:2016年8月21日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。